東川 篤哉 さんです。
鎌倉にひっそりと佇む喫茶店「一服堂」の美人店主・ヨリ子は極度の人見知り。だが未解決事件の話を聞けば、態度は豹変、客へ推理が甘いと毒舌のつるべ打ち。そして並外れた思考力で、密室内の「十字架」磔(はりつけ)死体など四つの殺人の謎に迫る。愛すべきキャラクター、笑い、衝撃トリック満載の傑作短編集!
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「新・謎解きはディナーの後で」から復帰しました。
当然、旧作ですが。
これは以前「東川篤哉氏の著作」として何度か目にしてはいた。
ただ。
「魔法使い」から、見切りをつけて読まなくなっていた。
もともと、東川さんは、癖のある拘りを見せるミステリを書く人だと思っていました。
先品内に流れる「始点がちょっとズレている」所が好きでした。
ある意味、変態です。
今作も変態ぶりが百花繚乱。
でも、私がちょっと前に書いたミステリ作法から見た反対方向を使っているのはお見事。
但し、伏線が全く見当たらなかったのは、私の見落としか?
ここ10年ほどの過去の東川作品を攫ってみるのも悪くはないかな?