5月に訪れた朴ノ木峠。
残雪のため展望台まで行かなかったので、雪が消えたころ訪れようと思っていたが、今年はずっと大気が不安定な状態が続いていて、すっきり晴れ渡った日を待っていたらあっというまに真夏。
この日も晴れることには晴れているが、新潟市から見える飯豊連峰も霞んでいる。まあいいや。どの辺りが見えるのかを確かめるだけでもいい。早朝テニスに参加してから9時半頃出発。
国道113号から県道260号、新田橋渡って県道15号へ。
新田橋からの眺め。何度も撮っているが、つい車を停めてしまう。
県道15号から林道朴ノ木峠線へ。え?こんなだったかなと思うほど細い坂を上がっていく。5月より、道路わきの草が生い茂り、細く感じるんだろう。
峠で右折。前回断念した林道を上がってゆく。舗装はなく砂利道だが、底をこするほどのこともなく安全な道。しばらく進むと道は左右に分かれる。左に行くと朝日連峰展望台。右にゆくと飯豊連峰展望台。
まずは朝日連峰展望台へ。
5,6台は余裕で停められそうな駐車スペース。車を降りるとそこが展望台。
いい眺め。でも季節も悪いんだろうが、草木が繁茂し視界を邪魔する。ふと気づくと、左に坂を登ってゆく踏み跡が。
林道に入ってから人っ子一人出会わない。ちょっと熊が心配だったが、この暑さ。熊も昼寝してるだろう。
一応、ラジオ鳴らして上がってみた。
遮るものがない、絶好の展望台。小国の街中も見渡せる。
朝日連峰のジャイアント達は雲の中に頭を隠しているがので、すぐにはどう見えるのかわからないが、
中央にひと際目を引く朝日前衛の祝瓶山。
これを目印に、時計周りに同定。
相変わらず、縦書きフォント@メイリオが見つからない。字もデカすぎた。
拡大
朝日連峰の主要な峰全てが見える。(こと、間違いなし)
車で行ける朝日連峰の展望台として100点満点。空気の澄んだ日にもう一度。条件が良ければ蔵王まで見えるかも??
引き返し、飯豊連峰展望台へ。
こちらも駐車場が即、展望台。
こちらは、木立がせまり、1点で見渡せるというわけにはいかないのか?
時計回りに。朝日連峰同様、主要な峰の多くは雲に隠れるが。特徴的に平らな御西岳がしっかり見えたので同定できる。
そしてこの大雪渓も。
立ち位置を変えると、朳差岳まで見えた。1点で見渡せないので90点。やはり、車で行ける飯豊連峰の展望台No.1は樽口峠だな。
きょうは、もう一か所寄ろうと思っていた場所がある。
初めて訪れる、関川村の光兎神社(こうさぎじんじゃ)。
真後ろに聳えるのが、光兎山。新潟100名山。
二礼二拍手一礼し、お守りを求めて中に。すでに若い女性三人連れと、親子と思しき女性二人連れ。
三人連れは御朱印ハンター。
賽銭箱にも金色兎
その後ろに金箔兎。
お祓いを受けに来た人は、名刺大くらいの金箔を授かり、この兎に貼ってゆくんだそうだ。親子二人連れはうやうやしく金箔を頂いていた。
5人は、それぞれの目的の前に、神主さんの有難いお話を聞くことになっている。僕はお守りだけ買えればいいので、先にお金払って退散しようと思っていたのだが、神主さんの「どうぞ聞いていってください」の圧に負けて、椅子に座ってしまった。でも、光兎神社の由来や、出雲大社・お伊勢様との繋がり、など興味深いお話を聞くことができた。
彫刻にも二羽の兎。
光兎神社の名前は、前から知っていたし、光兎山の山頂には奥宮もあり、詣でたこともあるが、例えば、ネットで新潟県の神社を検索してもなかなか出てこないので、これまで訪れようと思ったことがなかったのだが。認識を新たにした。小さいながらも格式の高さを窺い知ることができる神社だった。二年詣りに来ようかな?
前を流れる川の対岸に滝が。
帰る道すがら、青々とした田んぼの背景に光兎山。
あの青々とした美田がどんなことになっているか?
人的被害が出ないことを祈るだけ。