苗場山麓ジオパークのお勉強その8
岡本太郎が初めて火焔型土器を見た時に「なんだ、コレは!」と叫んだということから、
「なんだ、コレは!」
信濃川流域の火焔型土器と雪国の文化
というストーリーで新潟市・三条市・長岡市・十日町市・津南町の5市町から申請が出され、2016年に日本遺産に登録された。2017年には魚沼市も加わった。
約5000年前に信濃川流域で生み出された火焔型土器だが、この形態の土器が初めて出土したのが長岡市の馬高遺跡で、この土器が火焔土器と命名された。
その後、各地の遺跡から同様の形態の土器が出土し、火焔土器と同様の型ということで、後に続くものは火焔型土器と呼ばれるようになった。
つまり、火焔土器と呼ばれる土器はひとつしかない。
そして、ひとつということで言えば、十日町市の笹山遺跡から出土した火焔型土器「縄文雪焔(ゆきほむら)」が、新潟県ただひとつの国宝。
津南町では米原Ⅱ面上の沖ノ原遺跡から火焔型土器が出土している。
火焔型土器は一見実用的な形ではないが、ちゃんと煮炊きしたあとが残っているものもあるらしい。
沖ノ原遺跡からは他に縄文クッキーと呼ばれるクッキー状炭化物も出土している。木の実と動物の血液などを混ぜて焼いた、縄文時代の食べ物。
信濃川、というから新潟県だけかと思うが、長野県栄村堺の志久見川左岸、標高約520mの朴ノ木坂面上に位置する長瀬新田遺跡でも出土している。まあ、その頃は県境なんて関係ないけどね。
やっぱり、この辺りの遺跡は段丘面上にあるんだねぇ。
中津川右岸の朴ノ木坂面と同じ段丘面が志久見川沿いにもある。スケールが僕のちっぽけな頭の思考範囲を超えている。
長瀬新田は、も少し上流
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