A 新聞の購読者が減ったので、習字の時間に書き終えた紙をはさむのも困るケースがある・・・こんな話を時折聞きます。だからと言って、新聞の読み方を教える必要はあります。小学校の中高学年ではどの社の国語の教材で取り上げています。一方、新聞つくりは低学年の頃から定番のまとめ方として多くの先生が取り入れています。できれば低学年の頃に「新聞とは何か」「新聞紙面の特徴」等を教え、新聞の読み方が分かった段階で「新聞の書き方」を教えるのが自然の流れだと思います。新聞嫌いを作る一因に、新聞の基礎基本を教えてないのに「新聞にまとめましょう」というケースがあります。ご留意ください。
A 第一は児童生徒のため。その次が指導する教師、保護者、そして新聞社にかかわる人々。あえて言えば、《ジリ貧》状態のNIE。内向きの取り組みから誰もが取り組みたくなる教育手法であることを分かってほしいと思います。学校教育・家庭教育への必要性を分かってもらえれば、今かかわっている人だけでなく、何年も、何十年も前にかかわった人からも理解を得ることも可能です。。重ねて言えば、《NIEは教育を効率的に行うための必要な手法》であることを知ってもらいたいと思います。年を重ねるごとに、様々な教育手法が生まれ、忘れ去られていきました。最近は、多忙が強調され、《何をやるのも自由》では残念ながら現場に受け入れられません。
A 一昔前のNIEの授業では、授業で児童生徒が新聞を広げ「教科書では得ることができない新聞ならではの情報を得ることができた」というまとめが多くありました。中には、新聞記事は読めないからと小学校低学年が新聞をまとったファッションショーやコラージュなども・・・目的が新聞を使うことになると、こうした実践をするために普段読まない新聞を買うことになります。遠回りのように思っても、新聞にはどんな記事が載っているかを教え、その活用方法を支援し、授業の目的を達成するのが基本だと思います。
A 新聞協会や新聞社の啓発施設に出かけると、新聞について楽しく学ぶことができます。有料施設もありますが、新聞社の印刷工場や展示コーナーなどは無料のものがいくつもあります。事前予約等、必要な場合がありますので、ホームページ等で確認してください。
A ネットが普及するとともに、「だませるなら誰でもだます」信じられない犯罪が多くなってきました。まさに「人を見たら泥棒と思え」の世界。すべてに注意できないので、自然に自分にとって都合の良い情報を求める傾向も増しています。何事もなければそれで良いのかもしれませんが、トラブルになった時、「どうして教えてくれなかったの?」「そんなこと知らなかった!」と悔いる声も聞こえてきます。悲しい現状を踏まえると、普段の生活では接しない情報にも接するアンテナを絶えず持っていることが大切だと思います。