牛は随分強情だ
けれどもむやみとは争はない
争はなければならない時しか争はない
ふだんはすべてをただ聞いてゐる
そして自分の仕事をしてゐる
高村光太郎「牛」
中日新聞 2022年7月28日付(朝刊)「中日春秋」