「新聞とは何かを教える」対象は、児童生徒だけではありません。保護者の世代にも新聞購読の習慣がない人もいます。校内の先生方の中にもいるかもしれません。保護者の理解を得られなければ「先生が言うから」と形だけの協力で留まってしまう心配があります。先生方の理解が得られなければ片づけ仕事になってしまいます。
宿題が大きければ大きいほど、向かっていけちゃう。
大谷翔平選手の偉業達成の際の栗山英樹さんのコメント
中日新聞 2024年9月21日付(朝刊)
多くの人が新聞購読をしていた時代は「新聞とは」「新聞の価値」を教える必要はありませんでした。多くの人にとって身近な存在であった時は小学校国語の教材では、中高学年のどの学年でも同じ時期に新聞に関わる教材があり、社会科の情報産業も新聞社を扱っていました。低学年を含めた多くの学年の教科領域のまとめ方の定番は新聞作り。残念ながら今は探すのに苦労します。そんな今の授業では、なぜ新聞を扱うかを子供や保護者に理解してもらわないと、「先生は口を開けば忙しいというのに、教科書に載っていないことをどうしてやるの?」と混乱を招きます。