フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

食べる昆虫がアメリカで人気

2011年12月15日 08時41分34秒 | 日々の出来事・雑記

 食べる昆虫がアメリカで人気だというニュースがあった。さすがアメリカという感じ。嗅覚が鋭い。
 体を構成するためには、アミノ酸(タンパク質)が必要である。野菜だけで十分なアミノ酸を摂取するのは難しい。比較的アミノ酸が多いといわれている大豆もアミノ酸スコアは86である(100中)。
 アミノ酸を有効に摂取する方法は、体の構成に近い他の動物の肉を食べることである。しかし、世界の人口が70億を突破し、これからも増え続ける状態では、確実に十分な肉が手に入らなくなるだろう。
 富が中国やインドに流れ、その富裕層が肉を食べ始めれば、一般的な日本人には手に入らないくらい高価なものになることが予想される。

 生物が食用にできるもので、世界に一番たくさんある物質はセルロースだと言われている。つまり植物の細胞壁である。具体的には、わらとか枯れ木である。しかし、人間はセルロースを消化できない。だから、それを消化できる牛に食べさせて、その乳を食用にしているわけだ。つまり、牛はセルロースをタンパク質に変える機械みたいなものである。ただ、効率が悪い。草を食べ過ぎる。
 牛よりセルロースを効率よくタンパク質に変えてくれて、世界中にたくさんいるものは、虫である。カメムシの一グラムあたりのタンパク質はステーキと同様で、鉄分にいたってはステーキより多い。だから、虫を食用にすることは、合理的なことである。
 問題は、気持ちが悪いということだ。人間が気持が悪いと感じる昆虫の容姿も、もしかしたら食べられないための昆虫の戦略なのかもしれない。
 しかし、飢えれば何でも食べるのが人間である。一億の人口を支えるだけの食べ物は日本にはない。
 動物をさばいたり虫くらい食べれるようしておかないと、そのうち大変な時代がくるかもよと言ったら、その時になったら考えるよという人がいた。本当にそう出来ればいいけどね。
 

コメント
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