ドキュメンタリー映画監督の森達也氏の「視点をずらす思考術」を読んでいたら、山羊に関する記述があった。
面白いので、引用してみよう。
モンゴルの放牧民は、数百匹の羊たちの群れの中に必ず数匹のヤギを放す。
周囲の動きに従う傾向が強すぎる羊は、変化に対応できないからだ。
足元の草を食べつくしたらその場で立ちつくす。寒い時にも動かなくなる。
ところが、ヤギは同調圧力に従わない。
草がなければさっさと他の場所に移動する。寒ければ風を防ぐ場所を探す。
ぞろぞろとその後に続く羊たちは、結果として飢えや寒さから身を守ることができる。
話の趣旨は、羊度の強い日本人にはヤギが必要というものである。
日本人は(私もたまに、ごめん)よく朝鮮人の悪口を言うが、意外と在日朝鮮人のリーダーは多い。悔しいけれど。孫さんもそうじゃなかったけ。たしか。
ただ、ヤギがいなくても、羊だけでどうにかなることもある。
どんな生物も必ず突然変異の遺伝子によって異端が生まれるからだ。
安定したときは、異端として生まれた羊は不幸かもしれない。
しかし、状況が変化した時、この異端が生き残る。
例えば、ウルトラクイズの◯×クイズで、「一足す一は二」という問題が出たとしよう。
99人が、◯の方に行って、一人だけ×に行ったとする。
答えが、田んぼの田だったら、この一人が生き残る。
だから、種にとっては、絶滅しないためにも、このような馬鹿な異端が必要なのである。
無謀なヤギの画像。面白いのでアップしてみた。
このヤギ達は馬鹿なのだろうか。
頂上の小さいのがヤギ。どうやって降りるんだろう。
ちなみに、今この画像を携帯の待受にしている。危機的な状況に陥った時、これを見るために。ほとんど詰んでると思いませんか。この山羊。