「形容詞を使わない大人の文章表現力」という本を図書館から借りてきました。
著者は一橋大学の教授の石黒圭さんです。
なかなかいい本です、内容は、簡単に形容詞を使わないで、
具体的に描写してね、ということです。
「きれいな」花と言っても、きれいって何?ってことです。
早速、本の内容を少し紹介します。
「すごい」という形容詞についてです。例文が3つあります。
1、人の身体はすごい
2、一橋大生はすごい
3、藤井聡太はすごい
では、形容詞を使わないとどうなるか、一つ一つ検討してみましょう。
1、についてです。
ここでの「すごい」は、人間の体は細かいところまでよく出来ていると言いたいんですね。
だから、「人間の身体は、精巧に作られている」と言い換えます。
2、について
一橋大生は頭がよくてすごいと言いたいんだと思います。
だから、「一橋大生は、知的レベルが高い」と言い換えます。
3、について
藤井君の読みのすごさを言っているんですね。
だから、「藤井聡太は、読みの力が群を抜いて高い」と言い換えます。
こんな感じで、形容詞を使わずに、がんばって書いていきます。
なかなか素晴らしいですが、
疲れてるときには、やっぱり便利な形容詞を使ってしまいそうです。
PS 夜の23時ごろ、すごい地震がありましたね(すごいで許してね)。
あの後、コンビニに行きました。
レジで「すごい地震でしたね」と声をかけると、
若いお兄さんの店員が、ちょっと興奮して
「やばかったです」と言いました。
そしたら、後ろで並んでいたおばちゃんとおじさんが、同じく
「ほんとすごかったねぇー」と言い
ちょっとだけ、地震話で盛り上がりました。
ああいう災害にあったときの連帯感って、いいですよね。
みんなで恐怖を共有し、励ましあうみたいな感じです。
ちょっとだけ温かい気持ちになりましたので、付け加えました。