人生長く生きていると、どうしても相手を説得しないといけない場面があります。
うまくいく場合もあるし、うまくいかない場合もある。
人には説得するときに得意なパターンがあって、
相手には納得しやすいパターンがあります。
それがうまくハマったときに、話がうまくいくようです。
今日は、そのパターンについて考えてみましょう。
分類マニアだったアリストテレスは、弁論について3つの分類をしました。
1利害、2正不正、3美醜の三つです。
1の利害は、損得勘定に訴えることです。
「こうしたら得しますよ」という説得ですね。
これを功利的説得といいます。
2の正不正は、規範や道徳に訴える方法です。
たとえば、「これをするのは法律に反していますね」とか
「こんなことをするのは人としてどうなんですか?」とか
正しい行為をしてくださいと訴えるわけです。
これを規律的説得といいます。
3の美醜は、相手の感情に訴える方法です。
たとえば、「こういうことをしたら、両親が悲しむんじゃないかな」とか
「これをしないと子供たちの明日の生活がどうなるかな?」とか感情に訴えます。
これを情緒的説得といいます。
どの説得方法が有効かは、相手の性格によるところが大きいですね。
悪い男に引っかかった娘が、その男と結婚したいと言ってきました
どうやってその結婚をやめさせますか?
功利的説得なのか、規範的説得なのか、情緒的説得なのか
どのツールがいいのか考えて説得しましょう。
もちろん全部でもいいですよ。