「孤狼の血」の朗読を聞き終わりました。
うーん、最初は全然面白くないなと思っていましたが、
進んでいくと、どんどんその濃密な世界観に圧倒されていきました。
文章は僕の好みではありません。
供述書のように、客観的事実を淡々と書いていくような説明的な文章でした。
会話は、気の利いた会話ではなく、ガラの悪いやくざの会話です。
暴力的な空気が、小説全体に漂っています。
しかし、好みじゃない文章なのに、グイグイ読ませるのは、なかなかの力技だと思います。
一番驚いたのは、これを女性が書いたということです。
とても女性が書いた文章には思えませんね。
よく知りませんでしたが、映画も賞を総なめだったらしいですね。
主人公の日岡という若い刑事が、なかなかいい味を出していました。
映画では松坂桃李くんがその役をやっているそうです。
続編の映画は、2021年8月20日公開です。
これは小説とは別のオリジナルの脚本だそうです。