ちょっと昨日の補足です。
困難な時に落ち着いて行動する例として
ジョン・ロックフェラーのことを書いてみます。あの大富豪です。
彼の父親はペテン師の大酒のみで、ほとんど家族をかえりみなかったそうです。
それを半面教師とした彼は、16歳で商店の簿記係の仕事につきました。
1855年のことでした。
その2年後、1857年にアメリカで大恐慌が起こりました。
会社が次々に倒産し、穀物の価格が暴落し、深刻な不景気がアメリカ全土を襲いました。
もちろん、彼の財産もどんどん減っていき、ほとんどなくなりかけたそうです。
しかし、みんなが無一文になっていく中で、
彼は冷静さを失わず、その状況を観察していました。
この大恐慌を、めったに出会えない貴重な事件として受け止め、
客観的にそれを観察していたのです。
景気の良い時は人はどう振舞うか、お金が無くなっていくとき人はどうなっていくのか。
大恐慌という災難の中から、その貴重な教訓を学び取っていったのです。
災難や困難が起こっても、「正気を失った大衆」になってはならない。
その波に乗ってはいけない。
その後、彼がどうなったかは、僕が言うまでもありませんよね。
現在、コロナで世界は混乱しています。これから不況もやってくるでしょう。
今この瞬間に、客観的な判断をせよ