フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

クリエイティブな能力について

2021年05月29日 07時00分00秒 | 日々の出来事・雑記

脳の神経科学の本を読んでいたら、創造性について面白い記述がありました。

人工知能と違って、人間の脳の強みは、曖昧性や不確実性にあるそうです。

「揺らぐ情報処理」

例えば、ヒット商品を考えているときに、その商品の事ばかり考えているのではなく、

映画を見たり、読書したりしているときに、急にアイデアが浮かんでくるようなことです。

そこで感動したり、突拍子もない出来事に触れたことで、

その感情や情報がアイデアに影響を与えます。

また、クリエイティブな発想を行うには、物事に強く浸り続けることが大事だそうです。

創造し続けるには、自分が新しいものを生み出せると信じることが必要です。

せっかくアイデアを出しても、「お前のアイデアはダメだ」と言われ続けると、

創造するモチベーションが上がらず、深く浸り続けることが困難になってしまいます。

だから、本当にクリエイティブな人は、他人の評価を受け流す能力を併せ持っているそうです。

ただ、他人の評価をまったく気にしないで、他人に評価されるものを作れるのか?

という疑問が、当然生まれます。

ここからは僕の見解です。

例えば、「美」です。

誰に教わったわけではありませんが、僕は美しいと感じる心を持っています。

そして、僕が美しいと思ったものは、僕の主観です。

しかし、「これ綺麗だよね」と聞くと「そうね」と答えてくれる場合が多い。

だから、僕が感じたことを、他人が同じように感じてくれる可能性がある。

どっかの哲学者が命がけの飛躍と言ったものです。

自分の感性を信じること。

自分の心に惹かれるものだけを追求していく。

世界のどこかに、僕の感性に共鳴してくれる人が必ずいるはずです。

そのことを信じる。

そういう気持ちを持つと、すぐ目の前の人が言う「お前のはダメだ」というダメ出しを、

受け流すことができます。

僕は、知らない土地のどこかにいるあなたに、メッセージを送っているからです。

コメント (6)
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