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豊田の森のようちえん・もりのたまごの園地で、今年も草木染め講習が開かれました。今年で3年か4年目になる、園地がある山の中で採取できる草木で、染めを楽しむ会。今年は、旺盛にはびこる葛の茎葉を使いました。
朝、スタッフの方たちが採取してくだった採りたての葛の葉を、アルカリ水で煮立てます。使う熱源はその辺で集めた薪。
アルカリ水は、ソーダ灰を加えて。普通の水だけなら黄色になるところ、アルカリ抽出だと緑色に。でも、9月だと緑葉染めがちゃんとできるかどうか、実は心配でした。初夏のころの柔らかい葛の葉でないと、難しいかなと思って。
でも、杞憂でした。目の覚めるような緑色が生まれ、布を投入すると、黄緑色や抹茶の色に、どんどん変身。歓声が出ました。
今年染めてもらった布は、手ぬぐいと綿のスカーフ。どちら木綿素材とはいえ、素材と織りが異なるので、色合いは変わります。そして媒染でも。アルミ媒染だと黄緑色に、鉄媒染だと濃茶の色に。
思い思いにつけていただいた模様。それぞれ、味があります。
木々を背景にしたこの写真、いつも壮観です。緑に緑。よく似合う。
もりのたまごの染めの会は、豊田ミライ塾のプログラムとして開催。次回は10月10日の予定です。ミライ塾のパンフやHPにてご覧ください。染め材料は、園地で枯れて倒れた杉の木の皮を使います。お楽しみに。
先月末、根羽村の「放課後子ども教室」の依頼で、草木染め教室を開きました。
場所は、グリーンハウス森沢。根羽村の昔の小学校の建物を移築して、宿泊もできる施設としたものです。玄関の屋根の下の「学」の字は旧字の「學」だから、もしかしたら戦前の建物かもしれません。
放課後子ども教室は、いわゆる学童保育。一般社団法人ねばのもりが、教育委員会から委託を受けて運営しています。
一般の学童保育とほぼ同じような時間帯、子供を預かっているのですが、こちらは子供たちに体験してもらうことを重視。それで今回、染め講習開催の運びとなりました。
夏休みのこの日、集まったのは1年生から6年生の子供たち25名くらい。全校生徒が30名ちょっとだそうなので、かなりの生徒が参加しました。
「根羽の子供たちが身近に知っている根羽の植物を使ってほしい」というのが代表の杉山泰彦さんのご希望。そこで選んだのは、杉の皮です。
根羽は林業の盛んな地域です。森林組合の活動はとても盛んで、組合職員の大半が移住者だと聞いています。森林組合を紹介した、美しい根羽の森の動画も見たことがあります。根羽は稲武に隣接する一番近い長野県。以前根羽から稲武にかけて、昔の塩の道を辿ったことがあるのですが、よく整備された根羽の森から、稲武に入った途端、森の手入れがなされていなくて、びっくりしたことがあります。
この日使った杉皮は、その森林組合でもらってきたもの。煮出し始めると、子供たちが「臭い臭い」と連発。わたしにはいい匂いと思いこそすれ、少しも臭く感じないのに、杉独特のあの匂いを、子供たちは「臭い」と感じるらしい。林業の村の子供とはいえ、身近に木々と接しているわけではないようです。もっとも子供たちの半分は村外からの移住者のお子さんたちだそうなので、嗅いだことのない子も大勢いたかもしれません。
杉の皮は、ソーダ灰を加えてアルカリ抽出しました。赤味を引き出す方法です。煮だしてから、空気に触れさせて参加させます。すると、みるみるうちにワイン色に変化。色の変化に子供たちの目が輝きます。
エコバッグにビー玉や割りばしで作った模様を施し、染液に投入。
子供たちは学年を越えての付き合いが当たり前。年上の女の子は、下の学年の女の子たちにとてもやさしい。小規模校ならではのよさが、あちこちで感じられました。
放課後子ども教室のスタッフには、ふるさと協力隊の隊員も数名参加。昼食後、子供たちとビー玉遊びに興じるスタッフも。
媒染はアルミ。お昼過ぎには作業終了です。根羽杉の染め、なかなかいい。
ちょっとしたことでも面白がってくれる子供たちとの一日は、楽しかった。
学童保育あるいはそれに類する活動は、預かる子供の人数が多すぎて、スタッフはもめごとや事故が起きないようにするのに精いっぱいで、子供にちゃんと向き合う時間を過ごせるようなシステムになっていないと、しばしば聞きます。こちらの子ども教室は、主宰者もスタッフも若く、さらに夏休みの特別スタッフとして高校生がくわわっていることもあって、子供たちと年齢が近いせいか、雰囲気がとてもなごやか。たぶん学校とはだいぶ違うのだろうと思います。子ども教室は、高学年の生徒対象に学習塾も開催。村が、子供たちのために、さまざまな支援をしているようです。
主宰の杉山さんは、「いつか村を出て、都会に住み始めた子どもたちが「子供の時、杉の皮で染めをして面白かったな」とふと思い出してくれたら嬉しい。そういうふうに思ってもらえるような体験をいっぱい増やしたいなと思っています」と語ります。彼らの成長の一助になったら、わたしもうれしいことです。
先月半ば、豊田市旭地区の森のなかにあるガキ大将養成講座さくら村で、タデアイの生葉そめをしました。集まったのは、養成講座の子供たちと親御さんたち、総勢90人近く。
タデアイは、さくら村の近くの畑で、スタッフの野中佳美さんが育てたもの。大雨かと思ったらそのあとは日照り、悪天候の下でも元気に育った葉の大きなタデアイです。
朝から、子供たちが総出で畑に繰り出して刈り取り。その傍で、親御さんたちが草を除いて藍だけにしてさくら村に運んでくれました。
さくら村での藍染めは2年目。昨年は、絹を生葉で染めて、藍の石鹸と化粧水を作りました。
今年は、木綿染めに挑戦。
まずすることは、藍の葉を枝からむしり取り、とにかくもむこと。ガシガシもむと、次第に緑色の液が出てきます。
この液に、ソーダ灰と還元剤のハイドロサルファイトを加えると、青色の成分が引き出されます。これがインディゴ。絹なら、揉んだだけの藍の液につければ美しい水色が染まりつくのですが、木綿はそれでは染まらない。そこでちょっと薬品を使って、今年は木綿の染めを試みました。
まず、ビー玉や割りばしで思い思いの工夫を凝らしたスカーフやバンダナを、インディゴの染液につけます。
液の中は緑色。でも、数分経って液の外に取り出すと、次第に布は青色にかわります。
模様付けのために使ったビー玉や紐、輪ゴムなどを取ると、あちこちで歓声が上がります。思い通りの模様ができたと悦に入る子、思わぬ柄になってちょっとしょげる子、布を広げてニコニコ微笑む大人。
木々の中に一面に干された布類。この光景を毎年見るのが大好きです。
貴重なタデアイが、スタッフの尽力のおかげで、美しい色に変わるのが、とてもうれしい。ありがたいことです。
藍はまだこれから、二番刈り三番刈りができそう。養成講座の有志たちとまた染めができるのを楽しみにしています。
5月の染め講習会は、葛と藤と桑と蓬を使った緑葉染めを行いました。
庭先の石垣の間からぐんぐん伸び始めた藤。
こちらも伸び始めた、まだ柔らかい葛の蔓と葉っぱ。
桑も、伸び方が今年はいつも以上に早い気がします。そして蓬。こちらは工房の庭先で採取しました。
春の時期だけにできる緑葉染めは、水にソーダ灰を入れて煮だすことで、緑色の生まれる染め方です。黄色系の色の成分が先に出やすいので、一番液はいつもはあまり使わないのですが、今回は最初から渋い緑色が出ました。それで、1番液と2番液を足して染めたら、こんな色になりました。あざやかな緑ではないけれど、渋めのお茶色、とでも言いたい色。
こちらはコナラ。敷地内に育ちすぎたこの木を先日家人が伐り始めたのですが、わけあって、中断。講習会の前日、その場所に行ってなんとなくこの木を見ていたら、突然風が吹いてきて、ギシギシと音が。と、目の前で、どどっと木が倒れました。太さは直径15センチほど。高さは結構ありました。すぐに、倒れてきそうな場所から逃げたので、事なきを得ました。いいところ見られた! で、倒れた木の枝を採取してきて、枝葉の煮だしをしてみました。
こんな色です。黄色のようなベージュのような、穏やかな色です。クリやシラカシと、同じ系統の色が出ました。
鉄媒染したコナラ。左端の茶色の糸は、鉄媒染のあと、消石灰の上澄み液につけたものです。スカーフの模様は、紐をぐるぐると巻いただけ。おしゃれなスカーフになりました。
シミのついてしまった白いブラウスがよみがえりました。
こちらは昔のおかあさんたちのエプロン。
レースのピアノカバーを持参した方がいらっしゃいました。見ただけでは化繊か綿かわからなかったのですが、染めてみたら、冴えた黄緑色に。着物のショールになりそうなすてきな一品になりました。
こちらは蒸し器用のふきん。茶色っぽくなり、破れもあるものなのですが、こんなきれいな色に変身。粗い織なので、夏、首に巻くのによさそう。破れたところを繕うか隠すかしたら、りっぱなプチスカーフの出来上がりです。
古い木綿の蒲団綿をガラ紡の機械を使って紡いだ、アップサイクルの糸。右から、コナラ鉄媒染&消石灰、コナラ銅媒染、緑葉染め、コナラ銅媒染、コナラ鉄媒染。豊田市松平地区で、昔盛んだったガラ紡績の稼働の再開を始めたおぎゅうの里の野々山大輔さんの作品です。
ご自分で染めたり、わたしの講習会で染めたりした糸。それぞれに、日本の古い色の名前が付けられています。
一日かかって、たくさんの染めができました。やっぱり染めは楽しい。次回は6月30日金曜日。いつもはたいてい第四土曜日の開催なのですが、今回は特別に平日に開きます。くわしくは、どんぐり工房のHPをご覧ください。
4か月ぶりに、どんぐり工房での染め講習会を開きました。
煮だしたのは、昨年末にもらったビワの葉とマリーゴールド。どちらも乾燥したものです。
マリーゴールドは鮮やかな黄色。量が少ないかもしれないと思いましたが、十分でした。
ビワの乾燥葉は、ソーダ灰を入れてアルカリ水にして煮だします。煮だした後、酸化。みるみるうちにピンクのきれいな泡が誕生します。
布を入れるとすぐに鮮やかな小豆色に変わっていきます。いつものことながら、参加者の皆さんの歓声を聞くのが楽しい。
マリーゴールドで黄色に染まった布をアルミ溶液に。さらに冴えた黄色になります。
こちらは参加者のお一人が持参したガラ紡の糸。彼は今年、松平地区でガラ紡の製造を始めました。松平地区は、最盛期にはガラ紡の工場が400軒もあったのだとか。彼のお祖父さんの代まで操業していたそうで、豊田市街地にある「近代産業と暮らし発見館」(今月閉館)には、お祖父さんが工場で使っていた水車が展示してあります。私の教室には何度か参加なさっていて、いつもご自分の機械で紡いだガラ紡の糸を染めているのですが、今回は、古い蒲団綿が原材料の糸。濃染処理をしたあと、他の布と一緒に染色しました。
古い蒲団綿は、今では捨てる人がほとんど。昔は普通のお宅でも、家族の数が多かったし客用の布団も用意していたしで、結構な数の布団を持っていました。そのほとんどが化学綿ではなくて木綿綿。その綿を紡ぐのです。捨てられるものから生かせるものへ。こういうの、最近の言葉でアップサイクルというのだそうです。いいことです。
糸こんにゃくのような色だったのが、大変身。左からビワ葉のアルミ媒染、マリーゴールドの銅媒染、おなじく鉄媒染です。綿から紡いだガラ紡の糸に比べると太いのですが、毛糸のように編み物にしたり、裂き織りに混ぜて織ったりしたらおもしろいものができそうです。
こちらは糸で絞りを作った方の作品。ビワ葉染めの方の右の模様は洗濯ばさみでつくりました。
カラフルな染めができました!
稲武はやっと梅が今ほぼ満開。そろそろ桜が咲きそうです。水仙もやっと。これから一斉に花盛りの時を迎えます。どんぐり工房の草木染めは、4月は22日土曜日、5月は27日土曜日に開催の予定です。
どんぐり工房のふくよせ雛・旧暦のひな祭りは来月4日で終わり。最後の土日1日と2日には、どんぐり工房の庭で雛マルシェが開かれます。アンティマキは2日のみ参加します。最近作りだしたホシノルヴァン種のパンもお持ちいたします。瑞龍寺の桜も、たぶん咲き始めるころかと思います。ぜひどうぞ、お越しください。https://ameblo.jp/inabudongurikoubou/entry-12793664573.html
今週半ば、今年二回目の森のたまご園地での草木染め講習を終えました。
一回目の10月初旬とはうってかわって寒い朝となったこの日の園地。澄み切った青空の下、朝の会が始まります。
こちらでの染めは、火をおこすことから始まります。鍋は真っ黒になるけれど、火力は強く、意外に早く煮だしできます。
この日の染め材料は、シラカシの茎葉。園内のあちこちに生えている大木から、枝葉を採取しました。
地上にはどんぐりがあちこちに落ちています。
縞々パンツの細長いどんぐりがシラカシの実。
このシラカシの茎葉を刻んで煮だした液に布を浸けたら、こんな色になりました。 濃いめのベージュです。 栗の皮と似た色。
液に浸けたところでお昼ごはん。 やまのぶのことりのお弁当を頂きました。 玄米に添えられたゴボウ麹がおいしかった。
媒染には、いつものアルミ溶液、酢酸銅溶液、鉄溶液のほか、消石灰の上澄み液も使ってみました。 栗の皮やイガを煮だしたときと似た色が出たので、栗染めと同じ媒染をしてみたかったからです。
すると、出ました! いったん鉄溶液に入れてグレーになった布を、消石灰の上澄み液に入れたら、こんな鮮やかな茶色になりました!
模様がくっきり出ました。
この日染めたのは、一回目と同様、生成りのエコバッグとオーガニックの五本指ソックス。
並べると、かわいい。 右のツートンカラーのソックスは、鉄媒染と消石灰の媒染で、こんな色になりました。 思い思いに作った模様が、どれもおもしろい。
こちらは、地元の方が育ててワタを取り、さらに紡いだガラ紡の糸。 右は鉄媒染、左は鉄媒染のあと消石灰の媒染をしたもの。
煮だしている間、液に布を浸けている間、参加者や園児、スタッフたちと園内の山道を歩きました。 さまざまの広葉樹や常緑樹が生い茂る園地。 見飽きません。 参加者のお一人が見つけたこの葉っぱ。 まるで美しいレース編みみたいです。 葉脈だけをきれいに残して食べたのはだれ?
この日も、森の中で、気持ちの良い秋の一日を過ごせました。 こどもたちは、大人でもひるむような急な斜面を駆け上ったりかけ下りたり。 ときどき染め液の中を覗きにくる子もいれば、焚火のそばでずっとあれこれいじっている子もいます。 森のたまご園内での染め講習、この日もゆっくり楽しませていただきました。
昨年に続き、豊田の森の幼稚園・もりのたまごの主催で、草木染め講習会を開きました。場所は、幼稚園の園地である山の中。昨年は園地の中で採取したサカキと竹の葉を使いましたが、今年の染め材料は先月試し染めしたヤシャブシ。ターザンロープと子供たちが呼んでいるロープのかかっている背の高い木です。
こちらでの染めは、園内で採取した草木を使い、煮だしはかまどで行います。写真は、ヤシャブシの木の枝を切っているところ。
下の写真が採取したヤシャブシの茎葉。私は、ヤシャブシの青い実しか使ったことがなかったのですが、茎葉でも結構同じような色が出たので、本番で使うことにしました。
薪で煮だすのは時間がかかりそうとおもいましたが、案外早く沸騰。
幼稚園のスタッフやおかあさんたちと、この日の参加者みんなで火の面倒を見ました。採取からはじめて、煮だしは竈で。この園での染めだからこそできる貴重な体験です。準備の段階から楽しい。
園児の一人が青い松葉を持ってきて投入。燃えにくいのではないかと思いましたが、すぐにめらめらと燃えだしました。どうやら彼はこのことを知っていたみたい。園では毎日のように焚火や竈に火をおこして、なにか焼いたり煮たりしているので、マッチをするのもどんな木を入れたらよく燃えるかも、子供たちは熟知しているようです。
ヤシャブシの色は渋い黄色。結構濃い色が出ました。
アルミ媒染で薄めの黄色、銅媒染でくっきりした黄色が生まれます。
鉄媒染で生まれた草色には、全員から歓声が上がりました。
園内には広葉樹が多く、どんぐりもいっぱい落ちていました。園児たちは、この園内を毎日駆けまわったりよじ登ったり滑り降りたりしています。いい場所。
できあがりました。両端に干してある糸は、この日参加した地元在住の方のもの。和綿を育て、紡いで糸になさいました。彼は昔この地で盛んだったガラ紡績の復活を目指し、昔と同じ仕組みのガラ紡の機械を手に入れて紡績をはじめています。この日はじめて、紡いだ糸を染色。あざやかな美しい色に染まりつきました。
参加した皆さんに染めていただいたのは、オーガニックコットンの五本指ソックスとエコバッグ。どれも二つとない素敵な作品になりました。
もりのたまごでの染め講習は、今月26日火曜日にも行います。この日に使う素材はシラカシ。園内にたくさん生えている広葉樹です。白っぽい木肌が特徴的。ベージュや茶色が生まれます。くわしくは、とよたつながる博のホームページをご覧ください。お申し込みもこちらから。https://toyota-tsunagaru.com/events/241
先週土曜日のどんぐり工房草木染め講習会で、久しぶりにアカネ染めをしました。
使ったのは西洋アカネ。日本茜の10倍の太さはあるという西洋アカネは煮だすとすぐに赤い色が出てきます。1時間もすれば、こんなに真っ赤。
この日染めたのは、ほぼ木綿。絹だともう少し真紅になります。
この日は5組の参加が予定されていたのですが、台風接近の予報のため、遠方から参加するはずだった2人は欠席、朝になって1組の親子さん欠席、もうお一人は日にちを間違えて欠席となり、参加してくださったのはこちらの友人親子2人のみ。染め液はたっぷり用意したので、わたしも、前から染めたかったものをいろいろ染めました。
左はもう20年近く前に買ったキュロット。とても気に入ってよく着たせいで、すっかり色が落ちて白っぽくなっていました。一度何かで染めましたが、それもはげ落ちたので、今回2度目の染め重ね。元のむらさきっぽい色に近づきました。
右もキュロットですが、「あげますほしいです豊田周辺」のFBグループで知人からいただいたもの。元は真っ白でした。それをゴバイシで染めてほんのり赤っぽいグレーにしたのですが、洗濯機で粉せっけんを使って洗ってしまい、茶色に変色。気に入らなかったので、今回無媒染でアカネ液につけました。写真の色は、かなり赤に近いグレーなのですが、実物はもう少し茶色がかっています。ほんとは写真の通りの色になることを期待したのですが、外れました。またの機会に茜液に浸け、今度は鉄媒染しようと思います。今年はこの色のまま、着ることにします。
靴下も着古したTシャツも麻のエプロンもスカーフも、きれいな色に染まりました。
真ん中の大きな布は、布ナプキン用に知人から分けてもらったネル地です。触った心地がとてもいい。まるでワタのよう。この布は、紙ナプキンをやめて布ナプキンに変えたいと言っている姪に送るつもりです。
参加した5歳の女の子。竹下駄?を上手にあやつっていました。工房では工芸体験ができるほか、こうして一人遊びできる道具がいろいろそろっていて、無料で貸してもらえます。
アカネで染めた布はまさに茜空の色。ただ今部屋の中で乾かしているところなのですが、思わずほおずりしたくなるほど美しい。残ったアカネの根からはまだまだ色が出そうなので、台風が去ったら木槌でたたいてさらに煮だしてみるつもりです。
草木染め体験、この秋は、数か所で開きます。
まず今週末23日金曜日には、旭地区の竹々木々工房主催の竹染めを、足助の古民家の宿・北小田の家で開きます。(20+) 里山素材で草木染め | Facebook
来月5日と26日は、豊田つながる博の催し物の一つとして、森の幼稚園・もりのたまご主催の染め講座を、もりのたまご園地にて開きます。https://toyota-tsunagaru.com/events/241
どんぐり工房の草木染め講座は、10月29日と11月26日に開きます。10月は栗の皮で、11月はアベマキのカクトで染めます。こちらはどんぐり工房のHPにて詳しくご覧ください。