アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

7月のどんぐり工房草木染め~インド藍染め

2022-08-14 17:16:09 | 草木染め

  先月のどんぐり工房草木染め講習会は、毎年に夏に必ず行うインド藍染め講座でした

   今年は、7月の頭に市街地の空飛ぶ羊と暮らしの学校でも開き、本藍とは違うけれど、青色の魅力をたっぷり楽しんでいただきました。

   青だから映える模様付け。こちらは洗濯ばさみでつけました。

    こちらはおはじき(右)と、簡単な縫い絞り。

    サロンの大きな布も染めていただけました。右は小さなお子さんをお持ちのお母さん作。まだら染めのブラウスもうまくいきました。まだら染めは、なかなかうまくいかないことが多いのです。

    今週末の20日土曜日にも、インド藍染め講座を開きます。夏休み後半のお楽しみに、ぜひともインド藍染め講座をお選びください。詳しくは、どんぐり工房のHPをご覧ください。

 

 

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ガキ大将養成講座さくら村で生藍いろいろ活用講座を開きました。

2022-08-03 23:21:02 | 草木染め

   2週間前のことですが、旭地区のガキ大将養成講座の拠点さくら村で、生の藍の葉を使っていろいろ活用する講座を開きました。

   藍の畑はさくら村のすぐ近く。養成講座のスタッフの一人が借りている畑で青々と茂っています。

   当日朝、40名以上の親子が畑に集合。頃合いに育った藍を根元から刈りました。

   大変な量です。私は、さくら村で講座の準備に入っていたため、子供たちが刈り入れする様子は見られませんでしたが、写真で見ると、みんな率先して作業にいそしんでいます。

    下の写真の右手前から二人目が元気な藍を育ててくださった野中佳美さん。

   さくら村での草木染め講習は今年で三回目。森の中の染めの仕事は心地いい。下の写真の左端が、ガキ大将養成講座を主宰する安藤征夫さんです。

   最初は絹の布の藍染め。藍の生葉は、絹でないと基本的には染まりにくいので、今回はスカーフかハンカチを各自選んでいただきました。

   模様付けを終えたら、葉だけを枝からむしり取ります。この作業が結構大変。

   布の10倍の藍の葉と布の6~7%の塩を袋にいれてもみもみ開始。

   青緑色の汁が出てきたら、布を入れます。そしてさらにもみもみを続行。

   満遍なく汁が布に行きわたったら、完成です。

   木々にかけたロープに吊るした染め布。この光景が好きです。

  生葉染めは何度も行っていますが、今回は、特に色がいい。さわやかなブルーがたくさん生まれました。藍の生育がとてもよかったこと、一番元気な時に刈り入れできたこと、そして刈った葉を新鮮な状態に保ちながら作業を進めることができたこと。この3点がうまくいったため、これまでで一番といっていいほど冴えた青い色が出たのではないかと思います。

   昼食をはさんで午後からは、まず石鹸づくり。生葉染め同様、枝から葉をむしり取り、葉を集めます。

  水を少し入れてまたもみもみ。

   みんなでもみもみ。

   手も染まります。爪が最も濃く染まるのはなぜだろう。

   この汁を濾して葉のエキスをつくり、石鹸素地に混ぜます。そしてこねこね。

   きれいな水色のような黄緑色のような色の石鹸ができました。

   このあと、作業は化粧水づくりに入りました。野中さんが乾燥しておいてくださった葉でハーブティーを作り、冷めたらグリセリンを混ぜて瓶に入れるだけ。グリセリンの必要量を間違えて計算したので足りなくなったため、ハーブティーだけをお持ち帰りいただいた方も。ハーブティーを顔につけるだけでも立派な化粧水になります。

  以上でこの日の講座は終了。藍の生葉染めスカーフ、藍の石鹸、藍化粧水がお土産。作業がたくさんありましたが、楽しんでいただけたようです。こちらの講座は、いつも子供たちが元気で生き生きしていて仕事にも遊びにも熱心で、見ていて楽しい。この日もたくさん働いてくれました。おかあさんたちもニコニコ。染めだけでない講座は初めてのことでちょっと心配でしたが、杞憂でした。

  藍は、この後、真夏の日を受けてまた生長するはず。大きくなった藍で、また何か講座ができそうです。楽しみ。なお、写真はすべて、ガキ大将養成講座に当日参加してくださった方たちがお撮りになったものを、つかわせていただきました。ありがとうございます。

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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3月のどんぐり工房草木染め。

2022-03-22 16:41:25 | 草木染め

  きのうは4か月ぶりに、どんぐり工房での草木染め講習会が開かれました。

   使った材料は、昨年12月に剪定したビワの葉。すっかりバリバリに乾いているのですが、袋に入れて日の当たらないところに保管しておいたので、緑色は残っている葉です。その葉を手でぎゅっと握ってくだき、煮だします。アルカリ抽出したら、今回は1煎めから濃い赤っぽい色が出てきました。

   その液を酸化させて、2煎めの、煮だして酸化させた液と一緒にします。そして染色。

   見るまに美しい茶色がかったピンク、というか小豆色が染まり付き、歓声が上がります。

   きのうは三人だけのご参加でしたが、初対面でも楽しい仕事を一緒にするとすぐに和気あいあいの雰囲気に。

   出来上がったのがこちら。右端のストールは、薄いブルーグレーのような色だったのが、大変身しました。

   今回も、満足のうちにおかえりいただけました。私も久々の染めができて、楽しかった。

   さて、来月は、第3週の土曜日16日に開きます。来月使う予定の材料はカリヤスですが、参加者が多かったら、もう一つ別の材料も煮だす予定です。お申し込みは、どんぐり工房まで。

 

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豊田の森の幼稚園~もりのたまご主催の草木染め講習を開きました。

2021-12-18 23:49:47 | 草木染め

  10月に引き続き、もりのたまご主催の染め講習会が、またたまごの園地で開かれました。杉やヒノキも多いのですが、ツバキやサカキ、ドングリのいろいろの木々に囲まれたこの園地。園地自体が秘密の場所みたいで、静かで気持ちいい。またこちらで開かれる染め、楽しみにしていました。

   森の幼稚園の朝は、子供たちが「今日一日したいこと」をそれぞれ発表することから始まります。「かくれんぼする」「木に登る」「頂上まで行く」・・各自いろんな希望を言っているのが聞こえました。自分のことは自分で決める、というのがこの園のやり方。お昼ご飯をいつ食べるか、まで決めるのだそう。おもしろい。

   こちらでの染めの熱源はかまどと焚火。一番左はお昼ごはんのための味噌汁の鍋。

   のんびり始まる染め講習。のどかです。

   染め液を煮だしながら、焼きいもも。

   前回は園地にあるサカキで染めました。今回は竹の葉を使います。前日に、園のスタッフの方たちがたくさん採取してくれた竹の葉。季節もちょうどよかったのか、思ったより早めに黄緑っぽ色が出てきました。

   たっぷりの液がとれました。

   染め開始。模様付けした布類を投入します。すぐに黄色が染まりました。

    お昼ご飯は、好きな場所で。

    かまどで煮たみそ汁、あたたかくておいしゅうございました。

    昼食後、媒染。アルミ溶液、銅の溶液、鉄溶液の三種類を使いました。銅の鮮やかな黄色と鉄のオリーブ色がなかなかいい。しっかりとした美しい色が生まれました。

   黄色なのですが、なんとなく緑色っぽくみえます。笹から出た色らしい色になりました。

   模様がそれぞれおもしろい。

    エコバッグもスカーフも、それぞれ素敵。風のない穏やかな冬の一日を森の中で染めをして過ごす。贅沢ないい日でした。

     この園地には、ソヨゴがたくさんあります。冬に赤の色を出す定番のソヨゴ、何度か染めたことはありますが、どうもいつもいい色が出ません。年が明けたらうかがって、採取させてもらう予定です。また子供たちの元気な声を聞き、楽しげにかつ真剣に走り回る姿を見るのが、たのしみです。

 

 

 

 

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佐久島で草木染め講習会を開きました。

2021-12-08 10:07:24 | 草木染め

  7月の終わりころ、三河湾で最も大きな島・佐久島を初めて訪ねました。目的は、秋に行う予定の草木染めに使う植物さがし。島は、暖地の植物が溢れ、稲武との植生の違う草木がわんさと生えていました。その折の報告は、こちらで。佐久島に行ってきました。 - アンティマキのいいかげん田舎暮らし (goo.ne.jp)

   そして4か月後の先週、この佐久島の東港に近い体験施設弁天サロンで、島の人を対象にした染め講習会が開かれました。

    集まってくださったのは10人ほどの島の方たち。スタッフが前もって採取しておいたタブノキがこの日の染料です。島のあちこちでよく見かける木なので、全員ご存知でした。

   以前採取した時は夏。夏と晩秋では出る色に違いが出るかもしれないので、とにかく多めに草木を刻んで鍋に投入。ソーダ灰を入れてアルカリ抽出しました。このアルカリ抽出により、赤味の色が出るはずなのです。

   1番液は茶色味が勝っていて、酸化の工程を経ても果たして赤身が出てくるかどうか心配になるほどでした。2番液は一番液より早めに赤っぽい色が出てきたので、一安心。

   20~30分ほど、参加者にお願いして酸化を繰り返したおかげで、1番液も2番液もきれいなワイン色に変化。各自模様付けした、バンダナとスカーフとエコバッグを一斉に液に入れていただきました。

   媒染の後、再度元の液に浸け、模様を外して水洗いの後完了。

   写真ではわかりにくいのですが、同じアルカリ抽出して生まれる、ブルーベリーやスギ、ヒノキ、ピラカンサ、ビワ、サカキとはまた違う、甘いピンク系の色が生まれました。

   みなさんの、工夫を凝らした模様が映えています。

   この日は穏やかな秋晴れ。一日染め遊びに興じていただきました。身近な植物で素晴らしい色が生まれることに、島の皆さんはほんとに喜んでくださいました。今後、島の植物でぜひともいろいろの染めをしてみたいと、意欲を語ってくださいました。うれしいことです。

   私は私で、この島の植物をもっともっと知りたくなりました。亜熱帯に近いこの島には珍しい植物も多いのだそうで、冊子も出版されているとか。春になったら、植物のことをよく知っている友人の案内で、この島を歩いてみようとおもいます。

   写真は、以前から食べてみたいと思っていたもんぺまるけのどら焼きです。染め講座に参加してくださった、もんぺまるけの芝さんから頂きました。期待にたがわず、おいしい。焼いて二日目、三日目でもふわふわ。餡とのバランスがよく、小豆の味がしっかり残っています。いくつでも食べられそう。今度島を訪れたら、こちらのカフェでご飯も食べたい。

 

 

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森の幼稚園~森のたまごの園地で草木染め講習しました。

2021-10-31 15:34:30 | 草木染め

   豊田市松平地区の山の中で、草木染め講習会を開きました。

   主催は、この山の中を園地としている森の幼稚園~森のたまご。森の幼稚園とは、就学前の子供たちを対象にした幼稚園で、森の中や野原が園舎であり園庭。地面を掘ったり、崖をよじ登ったり、草を摘んだり、摘んだ草で団子を作ったり、とにかく森や野原でいろんなことをして遊んで学ぶ幼稚園です。

   小さい時に体全部の機能と頭を使って動き回ることはとても大事だとおもうので、森の幼稚園の存在は、以前から気になっていました。その森の幼稚園主催の染め講習会。楽しみにしていました。

   使った染め材料は、園地のあちこちに生えているサカキ。夏に下見に訪れたときにたくさんあると知ったので、試し染めしたものです。夏には、濃いめのベージュが染まりつきましたが、冬に近づいたこの季節ならさらに赤みが増すかもしれないと考えて、この木の葉に決めました。

   これまでの出張講習会と異なるのは、熱源がガスコンロではなくて竈であること。時間がどれほどかかるか少々心配でした。最初日のまわりが悪くて手間取りましたが、落ち着いてからはなんとか順調に沸騰。煮だしできました。

    参加者は「豊田つながる博」に応募してくださった方たち7名。定員一杯の人数にスタッフが数名加わり、作業開始。サカキの葉は、前もってたまごのスタッフが採取してくださっていたので、葉をむしり取り、鍋に。ソーダ灰を入れてアルカリ抽出の方法で煮だしました。

    1番液は、酸化させてもなかなか泡に色がつかず、液も薄めでしたが、2番液を同様に酸化させて加えたら、一気に赤みを帯びたベージュに変身。

    ほっとしました。

   媒染後、水洗いして完成。アルミ媒染でピンクがかったベージュ?、鉄媒染でこげ茶色になりました。予定より1時間近く長くかかりましたが、ご満足いただけたようです。緑の背景に草木染めの色が生えます。

    スタッフのお子さんたちは、ほぼ一日、山の中でいろんな遊びを繰り広げていました。毎日学ぶことが山ほどありそう。

    お子さんの一人がくれた柿。木に登らず、何とか工夫してとったそうです。いいなあ。

    森のたまご主催の草木染めは、12月15日にも開かれます。お申し込み、お問い合わせは、Email:morinotamago210@yahoo.co.jp までどうぞ。

 

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どんぐり工房の草木染め講習、終わりました。~茜とマリーゴールド

2021-10-23 22:26:26 | 草木染め

   本日は、ふたつきぶりの、どんぐり工房定例染め講習会でした。

   今日の染め材料のひとつは、アカネ。久々です。使ったのはインドアカネです。

   一般の草木染めは、たいてい染めてから媒染するのですが、このアカネ染めは、先媒染したほうが赤の色が冴えます。それでいったんすべてアルミ溶液で媒染してから、アカネの染液に。木綿も絹も茜空の色になりました。

   以前、先媒染ではなく、あとで媒染した時は、木綿はピンクになったと記憶しています。きょうは、木綿も絹もあまり違いは出ませんでした。目の覚めるような色です。

    もう一種類はマリーゴールド。去年いただいた花を冷凍しておいたものをつかいました。

    アルミ媒染で鮮やかな黄色に、鉄媒染でオリーブ色になりました。

   今日は初めての方が4名もお見えでした。いずれも名古屋や豊川と、遠方から。初めての折に、色味の全く異なる染色体験をしていただけてよかったことです。

   右から2枚、1枚置いて、その次の2枚は、いずれも絹の端切れ。右から5枚目は最初から染液に入れたものですが、あとの3枚は染液が薄くなってから浸けたもの。ピンクになったもの、オレンジ色になったもの、その中間のような色になったものと3種それぞれの色になりました。絹と言って人からいただいた布の端切れですが、もしかしたら、何かの混紡なのかもしれません。おもしろいことです。

    こちら、手前の2枚もやはり絹の端切れです。力の弱くなった染液でもこれだけの色が出るのはうれしい。

    さて、来月の染め講習会は、今年最後。ウールの染めをいたします。古いけれど捨てられないセーター、シミの付いたカーディガンなどお持ちください。生まれかわります。くわしくは、どんぐり工房のホームページをご覧ください。

 

 

   

 

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藍の生葉染め~その4 化粧水と石鹸も作りました。

2021-09-19 09:43:48 | 草木染め

   先週、この夏4回目の藍の生葉染めを体験する機会をいただきました。

   藍を提供してくださったのは、今年初めて手に入れた種をまいた知人。市街地にお住いの彼女がこの春から豊田市山間地に借りた畑の一角に蒔いた種から、見事な藍が成長しました。葉の大きさが半端でない。肥料はほとんどやらなかったそうですが、燻炭を結構撒いたのが功を奏したかもしれないとのこと。もちろん無農薬ですが、虫の食った後は見当たりません。

 

  藍は開花直前。一本だけ、可憐な花をつけていました。 

 

    刈り入れに最適のときです。

    朝刈り取り、水を張ったポリ容器に入れて、この日体験場所として提供を申し出てくださった地元在住の知人宅へ直行。

  

    すぐに葉をむしって、やはり水を張ったたらいに入れます。生葉染めはとにかく鮮度が命だそうで、水に浸けて新鮮さをたもったままの作業をつづけます。

   

    この日は、生葉を水の中でもんで煮汁を出す染め方法と、前回足助で体験した塩もみ法、それに藍の生葉と乾燥葉で化粧水を作り、藍のエキスを入れた石鹸も作る、という欲張りのスケジュールを立てました。

    まず、生葉もみもみ法の開始。桶の中で各自計った生葉と水を入れ、ひたすらもみだします。私はミキサーを使ってしか体験したことのないこの方法。ミキサーより熱がかからないのがいい点のようです。思ったより早く、泡が出てきて、モロヘイヤスープのようなドロッとした液体に変わりました。液はきれいな緑色。

   全体が浸かるようにラップをして、重しをして15分ほど放置。

    液の中に入れた絹布は緑色なのですが、時間がたつにつれて青緑色に変化。空気に触れさせると徐々に青色に変わります。

 

     変化してきたら、水洗い。さらに青い色に変化します。

     美しい色になりました! 濡れた状態なのでだいぶ濃いのですが、乾くとかなり色は薄れます。でも、いい感じ。この夏そめたうちで、最もきれいな水色になったように思います。

    こちらは塩もみ。前回は袋が小さすぎたので、今回は大きめの袋を用意して、布の重さの10倍ほどの生葉と7%ほどの塩を入れて袋の空気を抜いて口を閉め、もみもみ。青い汁が出てきたら、お湯で濡らした絹布を袋の中の生葉の塊を包み込むようにして入れ、もみ始めます。ときどき布を動かして、まんべんなく葉や液が布につかるようにします。

 

    数分後、袋の空気を入れて、そのあと布を取り出し、水でもみもみ法と同様に空気に触れさせてから水洗いします。

     濃い! 前回は小さな袋で行ったため、むらが相当できましたが、今度は成功です。全く同じ絹布ではないので、比べにくいのですが、水でもみもみ法より塩もみ法のほうが濃くなる気がしました。

     会場を提供くださった知人が、ウールを液に入れました。

     薄い色しかつきません。後日、ウールを生葉藍で染める場合は、少し温度を入れたほうがいいと知りました。いつか試してみたい。

      とても濃い青は、絹の手袋。やはり、編んだもののほうが細かい織りの布より浸透性がいいので濃い色になるようです。

      こちらは、藍を提供してくれた知人が持参した、蚕の作った絹のうちわ。液に浸けたらちゃんとよく染まりました。

    さて次は石鹸づくり。天然石鹸を作っている友人に尋ねて、石鹸下地というものを手に入れて実験。下地100gに対して藍の生葉エキス(水でもみもみ法でしぼった汁)を15g加えてこれももみます。藍の液は湯せんしてあたためました。こうしたほうが下地になじみやすいらしい。かなりもみましたが、なかなか粒がとけません。だまをのこしたまま、作業終了。今度作るときは、ざるで振るうなどして粉を細かくしておいたほうが良いようです。

    下の写真は、友人のお友達が今年作った石鹸。作り方は同じですが、じょうず。

    今度は藍の葉の化粧水づくりです。葉っぱで、濃いめのハーブティーを作り、漉したら冷まして、グリセリンを10%入れるだけ。

 

     乾燥葉と生葉の両方で作ってみました。

     左の濃いほうが乾燥葉、右が生葉です。冷蔵庫に入れても2週間ほどしか持たないので、乾燥葉をためておいてその都度作る化粧水です。この日から一週間、肌につけていますが、効果のほどはわかりません。

    午前中で作業終了の予定がすっかりおそくなったので、どどめきの里の五平餅でお昼ごはん。

    みそ汁とおかずをごちそうになりました。どれも美味でしたが、特に右端のシソ味噌がおいしかった。いま、うちの野原に赤紫蘇が自生しているので、作ってみようと思います。

    おまけに作ってくださった、藍のお浸し。生で食べると苦みがありますが、ゆでて鰹節と醤油をかけると、苦みはかなり薄れるようです。十分食べられる味でした。

    藍染めに必要なのは、光と水と空気なのだそうですが、この日はあいにくの曇り空。時折雨も降りました。でも、十分満足できる水色が生まれ、感激。

    ところで藍の生葉染めは、動物性の布、特に絹しか染まらないと言われていますが、この日一緒に染めを楽しんだ知人のお譲さんが白い木綿のソックスを液に浸けたら、まずまずの色が付きました。一度はいた後の写真がこちら。薄れてはいますが、ある程度の水色は残っています。

     藍の生葉染めの不思議、この夏はほんとに堪能しました。あとは、うちで育てたわずかの藍で沈殿藍をつくる仕事が残っています。初めての試みです。うまくいくといいな。

    

 

 

 

 

      午前中に終える予定でしたが、作業が長引き、きゅきょお昼を挟むことになりました。

 

 

 

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ガキ大将養成講座で草木染め講座を開きました。

2021-08-30 10:48:21 | 草木染め

   きのうは、旭地区の森の中で、ガキ大将養成講座の染め講習を開きました。

   ガキ大将養成講座は、この地区に住む安藤征夫さんが主宰する、文字通り元気でわんぱくの子供たちを育てるための講座です。拠点は彼の持ち山にあり、木々を伐採してできたさくら村と名付けられています。

   さくら村のシンボルツリーが大きな桜の木。この木を囲う形で、ツリーハウスの建設が進んでいます。この桜の木の葉を、今回は染め材料にすることにしました。

   集まってきた子供や大人の皆さんにお願いして、ツリーハウスの屋根に上って桜の小枝を切ってもらいました。

   地上で、枝から木の葉をむしります。その葉を煮て染液に。

   赤色を引き出しやすくるために、ソーダ灰(炭酸カルシウム)を加えてアルカリ水にして、1時間ほど煮ます。煮えた液の色は赤っぽいけれど少し茶味が勝っています。その液を酸化させると、きれいなワイン色に変化します。酸化の様子がこの写真。上方から液を流して、空気に触れる距離を長くします。2番液も同様に煮て、酸化。

   はじめ無色だった泡が、こんなきれいな色に変わります。

   布が空気に触れないよう、面倒を見ます。

   お昼の休憩がすんだら、媒染液に浸けます。この日はアルミ溶液のみ使いました。

   媒染ののち、再度染め液に浸けて赤みを濃くしたら終了。ざっと洗って模様付けをほどきます。この女の子は、ビー玉やおはじきで縛った後、布の半分をまだらにしたいと申し出がありました。藍と違って濃淡が不鮮明になりがちなのですが、なんとなくそれっぽくなりました。まだら模様にしたい方が結構いらして、いくつかいっしょに模様を作ったのですが、藍のようにはうまくいかず、残念な結果になった方も。ほぼ模様のなくなってしまった男の子に、「ごめんね」とあやまったら、「ううん、これもいいよ」と返事してくれました。ありがとう。

    スカーフの端を蛇腹に折って、紐でらせん状に巻いてできた模様。うまくいきました。

   こちらはきれいな板締めができました。

   昨年はじめてガキ大将講座で染め講習を開いた時は、男の子たちがいつの間にか遊びに行ってしまって、最後は大人と女の子だけになったように思うのですが、きのうは男の子たちも全員ほぼ最後までつきあってくれました。

   森の中に染め布を干す。この風景が好きです。

  陽の当たり具合によって色が違って見えるし、布の織り方や素材によって濃淡や色合いが変ったりしますが、おおむね小豆色というかレンガ色が生まれました。

  最後は記念写真の撮影。みんな満足そうで、よかった! 夏の終わりに、森の中での楽しい一日を過ごさせてもらえました。

 

 

 

 

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8月のどんぐり工房定例染め講習会、終わりました。

2021-08-30 10:41:53 | 草木染め

   夏休み最後の染め講習会は、先月に引き続き、インド藍を使いました。

   参加くださったのは、9名。インド藍はいつも人気です。遠く、豊橋や豊明からもお越しくださいました。

    インド藍は、インドのマメ科植物から取った藍染め用の粉に、ソーダ灰とハイドロサルフェイトという還元剤を入れて建てます。建てた液は緑色。そこに布を入れると液の中は緑色になりますが、数分経って外に出すと空気を触れた途端に青色に変わります。数回繰り返し、水洗いしたら出来上がり。

    大勢の方がおもいおもいに工夫を凝らして作った模様。おもわぬものが出来上がり、歓声があがります。

    まだら染めは、意外に難しい。

    同じポシェットを三者三様にそめた仲良し三人組さん。右の方は、まだらに染めたTシャツを早くも着用。

    こちらは、最初白の部分が多すぎたので、防染してあったところをほどき、全部を液につけてできた柄です。モダンでかっこいい。

   右のハンカチと同じような柄を作ったつもりが、思惑とは違ってしまった左のハンカチ。でも、これもなかなかいい。

   藍染めは、お天気がいいとより青さが増すそうです。この日は雲一つない上天気だったので、すかっとした染めができました。

   どんぐり工房の染めは、来月も第四土曜日25日に実施します。お申し込みは、どんぐり工房まで。

 

    

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