アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

タイツコウと卵油

2010-07-15 21:04:37 | アンティマキ風自然的生活
  私の家には常備薬というものはほとんどありませんが、切らさないようにしている軟膏がひとつあります。

  名前はタイツコウ。中国の宋の時代の漢方薬の書物に載っているという「神仙太乙膏」の製法をもとに作られた漢方薬で、火傷、切傷、床ずれ、虫刺されなどに効く薬です。(タイツコウのHPはコチラ→)

  15年ほど前、親戚のアトピーの子供の話を知人に話したところ、教えてくれたのがこの軟膏です。彼女は夫が入院中床ずれに悩んでいたとき、人から紹介されたのだと、言いました。

  入手してからしばらくしたころ、草刈りをしていたとき、不意に蜂が襲ってきたことがあります。たぶん、蜂も私に突然襲われたとおもって逆襲してきたのでしょう。チカッと感じたときには、蜂はブーンという音ともに目の前を飛んでよそへいきました。

  すぐに家に入り、このタイツコウを塗りました。すると刺されたところはなんの痕跡も残らず、腫れもせずにすみました。以来、この薬は田舎暮らしになくてはならないものになりました。  

  初夏のころ、知人の子供がうちへ来たとき、やけに頬が赤いのに気がつきました。聞くと、「日光過敏症」という病気だそうで、きつい日に当たると顔の表面が赤くなり、湿疹のようなものができるといいます。副作用はないからだめもとでやってみようと、このタイツコウを薄く彼の頬に塗ってみました。

  その日はそれで帰ったのですが、翌日その知人から電話があり、「頬の赤みが消えた。あの薬をぜひ手に入れたい」といわれました。その後も、調子が悪くなったときには塗っているとの話です。

  タイツコウに続いて、この春から常備薬になったものがあります。卵油です。以前、小原地区の西村農園で製造見学(コチラ→)をしたおり、ひとつ買い求めてきました。写真左端の白い容器がそれ。

  卵油の威力をはっきり知ったのは、家を訪れた友人の右腕にひどい火傷があるのをたまたま見つけたときです。パン屋でアルバイトしている彼女はその前日、オーブンから出したばかりの天板が腕にさわったため、火傷を負ったというのです。すぐにオキシフルで消毒したということですが、火傷したあとは赤くただれ、痛々しげでした。

  すぐに卵油を塗り、ガーゼで傷口を覆って手当てしました。そして、何回か使える量の卵油を分けました。

  数日後出会った彼女の口から、あの日以来やけどが見る見るうちに治りはじめた、との報告を受けました。

  切傷でもかなりの威力を発揮しました。2週間ほど前、家人がのこぎりで指を切ったのです。血がぽたぽた滴り落ち、かなりの深い傷です。すぐに卵油を塗り、包帯しました。

  2,3日後の指の様子です。ピンボケですが、傷口はすっかりふさがり、新しい肉が盛り上がっています。盛り上がり方が旺盛で、こういう治りかたは見たことがないようにおもいました。治癒が早くて驚きました。  

  10日後の写真です。白っぽくなって皮がむけています。あと少しで完全によくなりそう。卵油の力は想像以上でした。


  
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パスタ三種

2010-07-15 11:57:54 | たべもの
  パンも好きですが、麺も好き。なかでもパスタは大好きです。知らないメーカーのパスタを見つけるとたいてい買ってみます。

  最近見つけて食べてみたのがこれ。ジュゼッペ・コッコのカペッリーニというパスタです。

  値段は500g600円ちょっとだったと思います。けっこう高かったけれど、「ローマ法王庁御用達」とあって、「パスタ職人ジュゼッペ・コッコが作り出す最高級パスタ」といううたい文句に惹かれて購入しました。

  食べてみておいしさに驚きました。今まで食べたパスタのうちで1番かも。調べてみて、またびっくり。かなり有名なパスタで、イタリアでも入手しにくいものなのだそうです。(コチラ→) 

  このパスタが作られているファーラ サン・マルティーノという土地は、「天然の湧き水で潤うヴェルデ川の水質、この土地特有の低湿度、風の絶えない気候という自然条件」がそろっていて、「パスタを完全に乾燥させ、独自のパスタ製造を可能にしてい」るのだそうです。

  もうひとつの特徴は、湧き水で練った生地をブロンズ製の口金で搾り出していること。こうすると、「ソースのうま味を絡めるざらつきを作る」ことができるのだそうです。

  このパスタについては、かなり詳しく紹介しているブログを見つけました。ずいぶんほれ込んでいる方が書いているようです。(コチラ→

  しばらく前からたびたび自然食品店で買っているのはこちら。 

  ジロロモーニのリングイネ。創健社が扱っています。このパスタメーカーの代表者、ジーノ・ジロロモーニは、1970年代にイタリアの過疎の村で有機農業を始め、3年後有機農業協同組合を立ち上げた人だそうです。(コチラ→)こしがあって、ゆで方を少々失敗してもたいていおいしく食べられます。

  ずいぶん前に買ったのですが、どんな料理にしたらおいしいのかわからなくて、放置してあったのがこちら。やっと食べました。

   カナダ産のライスパスタです。テインクヤーダ社製(コチラ→)。石挽きの白米と水だけが原料です。小麦アレルギーの人たちのために、ライスパスタはけっこう作られているようです。

  私は、手近にあった材料の玉ネギ、ズッキーニをオリーブオイルで炒めて最後にゆで汁を入れ、バジルソースやハード系のチーズなどを加えたソースに、ゆでたてのパスタを絡めました。

  どうということのないソースでしたが、パスタは期待したよりおいしかった! いわれなければ米だとは分かりません。かといって小麦のパスタとも違います。ビーフンとも違うし。

  いっしょに買った玄米パスタ(玄米。米ぬか、水が原料)のほうは、まだ未開封。HPに料理法が載っているようなので、今度は参考にしてみることにします。
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