「限界集落」という言葉があることを知ったのは、数年前。65歳以上の高齢者の割合が、住民の50%以上になった集落を指すのだそう。冠婚葬祭など社会的な共同生活の維持が困難になった集落のことで、この先、共同体として生きていくのが「限界」という意味で使われているとのことです。
なんだかとても切羽詰った感じがあって、この先たいへんだなあ、と思わせることばです。稲武にはいくつか限界集落があるそうですが、稲武の中心地から車で5分ほど行ったところにある、中当町もそのひとつ。
中心部以外の稲武の大かたの集落の家々は、棚田と同じように、山の中腹や谷あいにあったりして、日当たりも悪く、崖崩れの心配がありそうなところに建っています。でも、この集落は開けた平地にあり、日当たりがよさそうに見え、明るく穏やかな雰囲気が漂っています。だから、限界集落と聞いても、ぴんときません。でも、実際に、この町には、保育園児はもちろん、小中学生もいないのです。
この中当町の有志の集まり、「中当がんばろまい会」の主婦たちが、このほど、豆腐の製造・販売を実現させました。
実はおととしの秋、「がんばろまい中当」という名のイベントが開かれ、そのおりはじめて、集落の人たちが試行錯誤の上作った豆腐を、一般の人々に披露しました。たまたま試食して、そのうまさに驚きました。以来ずっと、製造開始をこころ待ちにしていたのです。
そしてやっと、この2月からどんぐり横丁で販売開始。さっそく買ってきました。

ラベルも容器も素朴です。何の飾りもありません。それだけに、きっと中身に自信があるのだな、と思わせます。食べてみました。
やっぱりおいしい! しょうゆも何もかけずに、半分も、パクパク食べてしまいました。豆の味がします。うまみがちゃんとあって、適度な柔らかさを保っています。いままでずいぶんたくさんのおいしいと思われる豆腐を食べてきたけれど、そのなかでも、けっこう上位に入れたい豆腐です。地元でこんないい豆腐が食べられるのは、幸運です! 大豆は、地元や近隣で作られた「ふくゆたか」という品種を使っているそうです。

おからは豆乳がまだたっぷり残っていてしっとりしています。どんぐり横丁の販売員の人たち一押しの食べ方が、おからサラダ。作ってみました。
材料は思いつくままの有り合わせで。夏に作ったすっぱすぎるピクルス、生玉ネギ、リンゴ、ヒヨコマメを全部ボウルに入れ、おからと混ぜ合わせます。そこに、オリーブオイルと塩コショウを加え、さらに混ぜます。ピクルスがすっぱいので酢は控えることにして、松田のマヨネーズでよく和えます。これでできあがり。
これまではおからをわざわざ炒っていたのですが、そんな必要はまったくなくて、いいサラダになりました。おからにまだ味が残っているので、塩だけとか簡単なドレッシングでも、十分おいしく食べられそうです。このおからを使った焼き菓子を作ってみたくなりました。
ところで、今月のどんぐり新聞に、この豆腐と豆腐を作った宮下工房のメンバーの記事が載っています。昨年末の三河の山里だよりでも、詳しく紹介されています。
なんだかとても切羽詰った感じがあって、この先たいへんだなあ、と思わせることばです。稲武にはいくつか限界集落があるそうですが、稲武の中心地から車で5分ほど行ったところにある、中当町もそのひとつ。
中心部以外の稲武の大かたの集落の家々は、棚田と同じように、山の中腹や谷あいにあったりして、日当たりも悪く、崖崩れの心配がありそうなところに建っています。でも、この集落は開けた平地にあり、日当たりがよさそうに見え、明るく穏やかな雰囲気が漂っています。だから、限界集落と聞いても、ぴんときません。でも、実際に、この町には、保育園児はもちろん、小中学生もいないのです。
この中当町の有志の集まり、「中当がんばろまい会」の主婦たちが、このほど、豆腐の製造・販売を実現させました。
実はおととしの秋、「がんばろまい中当」という名のイベントが開かれ、そのおりはじめて、集落の人たちが試行錯誤の上作った豆腐を、一般の人々に披露しました。たまたま試食して、そのうまさに驚きました。以来ずっと、製造開始をこころ待ちにしていたのです。
そしてやっと、この2月からどんぐり横丁で販売開始。さっそく買ってきました。

ラベルも容器も素朴です。何の飾りもありません。それだけに、きっと中身に自信があるのだな、と思わせます。食べてみました。
やっぱりおいしい! しょうゆも何もかけずに、半分も、パクパク食べてしまいました。豆の味がします。うまみがちゃんとあって、適度な柔らかさを保っています。いままでずいぶんたくさんのおいしいと思われる豆腐を食べてきたけれど、そのなかでも、けっこう上位に入れたい豆腐です。地元でこんないい豆腐が食べられるのは、幸運です! 大豆は、地元や近隣で作られた「ふくゆたか」という品種を使っているそうです。

おからは豆乳がまだたっぷり残っていてしっとりしています。どんぐり横丁の販売員の人たち一押しの食べ方が、おからサラダ。作ってみました。
材料は思いつくままの有り合わせで。夏に作ったすっぱすぎるピクルス、生玉ネギ、リンゴ、ヒヨコマメを全部ボウルに入れ、おからと混ぜ合わせます。そこに、オリーブオイルと塩コショウを加え、さらに混ぜます。ピクルスがすっぱいので酢は控えることにして、松田のマヨネーズでよく和えます。これでできあがり。
これまではおからをわざわざ炒っていたのですが、そんな必要はまったくなくて、いいサラダになりました。おからにまだ味が残っているので、塩だけとか簡単なドレッシングでも、十分おいしく食べられそうです。このおからを使った焼き菓子を作ってみたくなりました。
ところで、今月のどんぐり新聞に、この豆腐と豆腐を作った宮下工房のメンバーの記事が載っています。昨年末の三河の山里だよりでも、詳しく紹介されています。