アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

足助の11市で、草木染め講習会が開かれました。

2013-10-11 22:43:09 | 草木染め
   「3.11を忘れないために」と、今年6月から、足助の慶安寺で毎月開かれている11市(いちいちいち)。主催しているのは、慶安寺の荒木順子さんと、町家カフェ・バンバン堂喫茶室を切り盛りしている鳥居智子さんです。今月は草木染め講習会が企画され、本日、講師としてお邪魔しました。

    お寺の広い厨房で、栗のイガと鬼皮、セイタカアワダチソウ、ビワの葉を煮出しました。

    栗のイガと鬼皮、ビワの葉は、鳥居さんと荒木さんが準備。セイタカアワダチソウは、昨日稲武・大野瀬町で採取してきました。

     ビワの葉は、なるべく古くて硬い葉を選んで採ってもらいました。それを刻んでソーダ灰を加えたアルカリ水で煮出します。10月のビワの葉で染めるのは初めてですが、素晴らしい色が出ました。

     集まってくださったのは、主宰者を含めて10名。ほとんどが近所に住んでいる方々です。

     ビワの葉で赤っぽい茶色、栗でベージュやグレー、茶色が出ました。

     右ののれんは、栗の鉄媒染。おもしろい柄になりました。右はセイタカアワダチソウのアルミ媒染です。

     足助の街中の裏手にある、静かなお寺でおこなわれた染め講習会は、にぎやかなうちに終了。どの草木からもきょうはかなりいい色が出て、来て下さった方全員に、満足して頂けたようです。

     ところで、セイタカアワダチソウはアレルギーの元凶の一つといわれていますが、実は濡れ衣。20年以上前に、植物学の専門家から「セイタカアワダチソウは悪くない。かわいそうな植物だ」と聞いたことがあるのですが、詳しいことは聞きそびれていました。つい最近、毒草のブタクサと間違えられていることを知り、ようやく得心。セイタカアワダチソウは、悪くないどころか、体に有用な植物だということも知りました。

    というわけで、染色材料にだけ使っていたこの雑草、今度採取できたら、乾燥させてお茶や入浴剤に使ってみようと思っています。
コメント
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