アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

とよたミライ塾・ピザづくり体験講習会に参加しました

2016-03-21 23:03:32 | たべもの
     昨年秋に開かれたとよたミライ塾。特に人気のあった講座だけを選んで、この春再度開催されました。その講座の中に、薪窯でのピザ体験講習があり、友人といってきました。

     前にちょっと告知したことですが、この春から、稲武の大きな石窯をつかって、一日、石窯を楽しむ会を開くことにしました。

     パンと焼き菓子については、スタッフとなる3人がそれぞれいろいろ作っているので、ある程度はレパートリーはあるし、特長もだせそうという自信もそれなりにあります。でも、ピザにかんしては、いまいちこころもとない。どこかでちゃんと教えてくれるところがあったら、ぜひいってみたいとおもっていたところでしたので、情報を知るや、すぐに応募を決めました。

     講習会は、市内のナポリピザの店・イルファーロ。ご主人が、丁寧にわかりやすく解説しながら、コツを教えてくださいました。

     生地には、セモリナ粉と中力粉が。粒の粗いセモリナ粉が入ることで、ピザが窯の中でスムースに移動できるのだそう。酵母はホシノ。割合を聞くと、ずいぶん少なめです。一晩以上、ゆっくり発酵させています。ばんじゅうをひっくり返しても落ちないのでびっくり。

     ナポリピザと名乗るには、条件がいくつもあるそう。まず、生地の中身は粉と塩と酵母と水。それだけです。油は入れない。オリーブオイルを入れると、「マンマのピザ」といわれるのだとか。水の量は、普段のこのお店のピザよりずいぶん少ないそうですが、それでもかなりやわらかめ。でも、やわらかいからこそ、麺棒を使わず、手だけでずいぶん薄く広げられます。でも、いざ自分でやったら、こんなに伸ばすことはできませんでした。

    ソースはとてもシンプルで新鮮。トマトの水煮缶に塩を入れてつぶしただけとか。一切煮込んでいないのですが、これがおいしい。ピザ生地を鍋として、窯の中で煮る、という考えでやっているとのこと。トッピングしたうえからオイルをかけるので、十分コクも複雑さも生まれます。

    講座で作ったピザは、ピザマルガリータ。チーズは、粉チーズとモッツアレラをつかいます。

    ふちを残して伸ばすのですが、このふちの中に空気を移動させ、平たい部分との食感の違いを楽しんでほしいとご主人。先日テレビで、ピザのこのふちの部分は食べないと発言する人を何人も見た、と人から聞き、あきれたのですが、ご主人の話では、イタリアでも食べずに捨てる人がたくさんいるとのこと。ごみ箱には、このピザのふちが山のように捨てられているそうです。なんてこと!

     「だからこそ、ふちまで食べたくなるようなおいしい生地にしようとおもっています」とご主人。こちらのピザ、わたしたちはもちろんふちまでしっかりおいしくいただきました。

     窯はイタリア製。ピザを載せる木の道具も一緒についてきたとか。幅が広くて、使い勝手がいい。こういうの、どなたかつくってくれないかしら。

     生地の量は一人分200g。たっぷりあります。ほかに、ポテトフライや魚介類のフリット、サラダ、ドリンクが食べ放題、飲み放題。それで、ふたりで講習料が3000円でした。安い!

    ご主人は、粉と水、酵母、塩の割合などについての質問にも気軽に答えてくださり、講習会開催に際し、とても役に立ちました。おなかは満腹になったし、勉強もしっかりできて大満足。行ってよかった。
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