アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

映画「獣人」

2020-09-18 10:54:58 | 映画とドラマと本と絵画
  1938年のジャン・ルノワールの映画。原作はエミール・ゾラ。

  ジャン・ギャバン扮する蒸気機関車の運転士は、遺伝的なアルコール中毒のせいで、暴力的な発作を起こすことがあり、過去、かなりひどい事件を起こしたこともあることがほのめかされる。彼はそのことで苦しみ、恋人の求愛にこたえられないでいる。

  あるとき、上司の妻に出会う。彼ら夫婦は、上司の嫉妬が原因で、ある金持ちを殺害。そのことに気付いた妻は主人公を誘惑。しかし、次第に二人は恋仲に。

   映画冒頭から、白と黒のコントラスト鮮やかな張り詰めた画面にくぎ付けになります。昔の映画と侮れません。精神医学や遺伝学、そのほか周辺の学問がまだ今ほど進んでいない時代の小説なので、主人公の病がどういうものなのか、いまいちよくわかりませんでしたが、それはともかくとして、昔のフランス映画はよかったなあ、と思わせてくれる映画ではありました。

   一つ驚いたのは、ジャン・ギャバンたち機関士たちは、会社に所属するのではなく、一匹狼のトラック野郎のような存在だったらしいこと。彼らには、自分の担当(持ちものではないはず)の機関車がそれぞれあり、燃料である石炭の代金を自分で支払うシーンがありました。
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石窯で遊ぶ会、開きました。

2020-09-18 08:50:03 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
   先日の日曜日、ほぼ10か月ぶりに石窯の会を開くことができました。集まってくださったのは、根羽村の方たち4家族。大人5人に子供8人の参加です。

   石窯を焚くことがまず久しぶり。晴れてなかったのは残念でしたが、暑すぎず涼しすぎずで、頃合いの気温でした。でも、窯担当のキヨミさんは暑かったかな。

   さて秋のピザは、秋の草入り、と去年から決めました。今回入れた草は、ソバ(草ではありませんが、うちでは草のように伸び放題)、ムラサキツユクサ、イヌタデ、ゲンノショウコ。ほかに、青シソの葉と穂、ブッシュバジル。

   草は各自すきなだけ。

   今回は、トマトの角切りを最初に載せて、そのあと、草いろいろに、タマネギ、オクラ、ナスの薄切りなどをトッピング。いつものように、チーズはモッツァレッラとセルロース無添加の溶けるチーズを最後に載せました。

   スープは、カボチャやジャガイモ、タマネギのほか、白いんげんやコーンもいれてもりだくさん。自家製白味噌と塩、胡椒で味付けした昆布だしのスープです。いつものように、かまどに火をつけ、大鍋で調理。かまどの火担当は、この日唯一の大人の男性参加者であるお父さんにお願いしました。

   どの作業も、子供たちが熱心に率先して手伝ってくれました。日頃お料理に親しんでいるのか、どの子も、手慣れた調子で、包丁を握っています。かたわらで、おかあさんたちが見守るのがほほえましかった。

   2時間ほど焚き続けて窯は400度以上に。窯の天井が白くなってきたら、焼成に頃合いの温度というサイン。キヨミさんの指導のもと、それぞれで自分の伸ばしたピザを窯に入れます。

    できあがり。スープと一緒に召し上がっていただきます。

    あいにくの雨で、ハウスポニーの草はらにテーブルを出すことはできませんでしたが、屋根のある場所に思い思いに座ったご家族の皆さんから、「おいしい!」「これまでで最高においしいピザ!」「オクラがあう!」との声が。久々にお聞きしたうれしいことばです。

    ピザを食べ終わったら、窯の燠をかきだし、温度を下げて、2次発酵のすんだ大型ライ麦パンの焼成を始めます。

    こちらも各自、自分の印をつけたパンを窯に。

    ほぼ30分後、焼きあがありました。石窯の火で焼いた生地量750gのパンは、何度見てもほれぼれします。

    味見のために切ったまだ熱い黒パン。このパンは、少し冷めてからのほうがおいしいのですが、大人も子供も、みな異口同音に「おいしい!」。写真の二人のお子さんは、1本分のパンがすべてなくなるまでほぼこの場所に陣取り、食べ続けました。

    もうひとりいました。まんなかのお嬢さんも。

    いつも思うことですが、普通のパン屋ではめったにお目にかからないライ麦パンを、これまでこの会にいらした方のほぼ全員が、絶賛なさいます。中身は、国産小麦粉やオーストラリ産有機栽培の全粒粉とライ麦粉、塩と圧搾菜種油がすこしとホシノ酵母。ナッツやドライフルーツなどの具材は入っていません。ごくごく素朴なこのパンを気に入ってもらえるのは、ほんとにうれしい。

    最後の仕事は、スコーンづくり。アンティマキ定番のスコーンです。この日は、冷凍してあったラフランスのジャムを入れました。

     焼き上がりはこちら。スコーンの表面に塗ったのは豆乳。卵や牛乳でなくても、十分いい焼き色になります。

     少し薄めのスコーンはちょっとカリッとしすぎでしたが、ほぼどれも、中はしっとり。石窯のスコーンは、何度食べてもおいしい。こちらは黒パンとともに、お土産に。

     この日は、知人たちがお友達家族を募ってお申込みくださり、開いた会です。でも、Covid-19感染拡大防止のため、石窯のある施設、ハウスポニーは、定員を15名(スタッフ・赤ちゃんも入れて)と決めたため、最初に希望なさった人数より減らしていただき、やっと開くことが来ました。今回、参加できなかったご家族は、10月18日にお越しいただき、会を開くことになっています。こちらのほうは、人数にまだ余裕がありますので、参加したい方がもしいらしたら、アンティマキまでご連絡ください。

     また、11月か12月に、私たち主催の少人数の石窯の会も、開こうかと思っています。今年はミライ塾に参加しないので、乳製品卵なしのシュトレンの会とするかもしれません。詳しくは追って告知いたします。

     木々に囲まれ、山々を遠望できる場所にあるハウスポニー。この気持ちのいい場所にしつらえられた大きな石窯は、ほんとにすぐれものです。感染そのほか、とにかく久しぶりの開催なので、いろいろ心配がありましたが、開いてよかった! ぼちぼちですが、できるだけ気をつけながら楽しいことを続けていきたいと思います。
     



    



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