きのうは、今年度初めてのどんぐり工房の草木染め講習会でした。使った染め素材は、染料店で購入したスオウ。わたしにとって初めての染めです。
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スオウは、茜より安価だったらしく、江戸時代は庶民の纏う着物の染色に使われて人気だったと、何かで読みましたが、庶民と言っても金持ちの町人クラスだったのだろうと思います。
原料は東南アジア産の高木。芯のところのチップを使います。上古から東南アジア産のものが輸入されていたようです。茜同様、先媒染で、煮だす時は酢を入れると赤味が増す、とネットで知ったので、ちょっとだけ投入。するとそれまで美しい赤だった染液が急に黄色味を帯びたので、入れなきゃよかった!と後悔。
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ところが、アルミ媒染した布を染液に入れたら、液は黄色っぽいのに布は赤色に変身し、参加者全員が歓声を上げました。米酢を入れることで、布への吸着をよくするらしい。
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銅の後媒染で少しだけ暗くなり、さらに鉄媒染すると紫色になりました。絹はお雛様が来ている衣装のような赤に、木綿はショッキングピンクっぽい色になりました。写真左端の大きな布は、薄黄色の絹の生地。アルミで先媒染した後染液に入れ、鉄溶液に入れたもの。赤紫色になりました。
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手前の赤は、絹地。向こうの方は木綿生地。足袋は鉄媒染しました。
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写真最後の糸は、ガラ紡糸。左から、銅媒染、アルミ媒染、鉄媒染した糸です。美しい。
ガラ紡糸は、松平おぎゅうの里の野々山大輔さんが紡いだもの。鉄媒染した糸は、まさに「蘇芳色」だそうです。
彼の糸は、どんぐり工房で、来月27日から始まる「山里からのおくりもの~草木染め三人展」で、展示販売いたします。三人展は、野々山さん、信州在住の井上笑穫さん、私の3人の染め作品を展示いたします。