アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

段戸・きららの森へ

2024-07-29 22:25:12 | 小さな旅

  先日数年ぶりに段戸の森~きららの森を歩きました。稲武から40分ほど。標高は1000m近いそうですが、あまり上がってきた気がしません。夏休みなのに、平日だったせいか、人影は少ない。

  急坂の少ない、歩きやすい森なので、あまり頑張らずに木々の姿や草の様子をゆっくり見ることができました。この苔、初めてみた気がします。

 

  左はよく見る苔。右がこの苔。木のミニチュアのような形をしています。絵本に描かれている木みたい。

  ブナの原生林でもあるこの森。ほどよい間隔で広葉樹が茂っています。

   オモダカみたいなスミレ。

  右のキノコが育ちすぎると左の形になる。

   森を歩くと、必ず落ちているのが朴の葉。でも、木の在りかはわからないことが多い。この日は初めて、朴の実も発見しました。葉が大きいと実も大きいのかしら。

  別の場所で見つけた、熟れた実。こんな大きな赤い実、見たことない。

   差し交す枝葉。暑い日でしたが、森の中は爽快。

  ブナの古木。堂々としている。

  枯れた木。何者かがすんでいるかもしれないウロ。

  猛毒の樒。「悪しき実」だからシキミなのだそう。

   これがシキミの実。完熟?の実は、スターアニスそっくりなので、昔、リースの材料にしようとたくさん採ってきたことがありました。でも、猛毒と知ってあわてて捨てました。

  通り道をふさいだ?大木の倒木。人間はこんな風に工夫して、楽に通れるようにしました。

  頂上にある、ブナの門。しっかと大地に立っている姿が頼もしい。

  道々、夏椿の花が落ちているのを発見。むかし、京都の大きなお寺の塔頭で、「沙羅双樹を愛でる会」とかいう名のついた催し物があって、参加したことがありましたが、あれは夏椿。釈迦の入滅した場所に植えられていた「沙羅双樹」とは別物だとは、最近知りました。花の見ごろにまた訪れたいと思いましたが、夏椿はひょろひょろと丈が高いのが多いので、満開の花を見るのは難しいかもしれません。

  「きらら」という名前は、雲母(きらら)があることから名付けられたらしい。道々、これが雲母かな、と思われるようなキラキラ光る石を何個も見つけました。面白い石がないかと探しに川岸に下りた、少年。

  これも倒木。根っこがこちら側になって倒れています。その根っこから、いろいろの木々が育っています。

   こういうのは沢というのか、こちらにきて山を歩くようになってよく見ます。でも、この場所のように、陽の光が差し、木々の葉の向こうに青い空が見える景色はなかなか見られません。たいていは、うっそうとしています。国定公園だから手入れが行き届いているのか、気持ちのいい光景です。

   この日は2時間くらいゆっくりゆっくり歩きました。久しぶりの山歩きでしたが、筋肉痛はなく、心地よい疲れだけが残りました。ただし、足助に下りてきたら、突然陽の光がまぶしく、空気も暑苦しく感じました。

   高い山には登れませんが、ほど良く歩ける場所は、このあたりにはいろいろあるので、わたしのような運動不足の人間でもなんとか若い友人たちについていけます。さて、来月はどこにつれていってもらおうかしら。

 

 

 

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