トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

多摩湖畔殺人事件 内田康夫

2019-01-17 05:33:53 | 本 2019年
久しぶりのミステリー

少しづつ少しづつ
ひも解かれていく謎にわくわく

主人公の刑事
河内

妻も娘も病気で亡くし
独り身の中年親爺

胃を痛め
医者には早期入院を勧められているも
事件が気になり
なかなか病院に行かない

時々吐血
それが気味悪いが
病院抜け出し
犯人確保が吐血のおかげって
おもわず笑ってしまった

さすが内田ミステリー
短くもなく
ダラダラと長くもなく
ちょうどいい長さのストーリーで
読みやすかった

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

獅子吼 浅田次郎

2019-01-13 04:42:59 | 本 2019年
短編が6話

やはり本の題にもなっている「獅子吼」が
強烈だった

その内容だけ記載

私とは

獅子 ライオン

動物園の檻の中にいる身

父から決して瞋るな(いかるな)と教えられた
飢えたくなければ瞋なと

瞋る・・・ 怒るではなく瞋る
仏教用語らしい
なぜに著者はこちらを使ったのか?

時代は戦時中

「戦争中の動物園の猛獣」で検索してみた

Wikipediaに「戦時猛獣処分」という言葉が出ている

餓死した動物も多数いたらしい

動物園の世話係だった男のことば
「ライオンも象も駱駝も
戦争はしてねがんす
人間が戦死するのはしゃねだども
戦争をしてねえ動物が飢えて死ぬるは
あまりに無慈悲でがんす」

獅子は
妻子で幸せに暮らしていたのに
子とは別れ
妻は死に
孤独の身で迎える最期

そしてとうとう瞋る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バスジャック 三崎亜記

2019-01-06 14:11:41 | 本 2019年
今年の読み始めは
三崎亜記さんのバスジャック

「30センチの冒険」を読んで
すっかりファンになってしまった

相変わらずの
どこから思いつくのか
感心させられる短編が7話


二階扉をつけてください

町内会の回覧板に書いてあった
二階扉をつけようの件と
その使い方の件

よく読みもせずお隣さんへ
回していたら
とんでもないことになった話

そんなに大事なことなら
引っ越す前に
不動産屋が説明するべきではないのか

しあわせな光

超短編

身寄りのない男性に訪れるしあわせの光・・・

二人の記憶

恋人同士の間の記憶のずれ

なんだろう
片方がアルツハイマーとか?

バスジャック

バスジャックがゲーム化した世界の話

様々なルールがあり
口上を言ったり
役割分担も決まっていて
人質交渉など
ルールを守らないと減点になり
バスジャック失敗者のレッテルを貼られて
一生を送るというリスクを背負う

星降る夜に

これも短い

ある男性の家が
図書館化した

動物園

人間が
その動物を思わせる動きにより
あたかもその動物がそこにいるかのように
観客に思わせる

釣りでいう擬餌針のような

その動物園にはいない動物でも
展示可能

そういった職業が成り立っている話

送りの夏

ここまで空想の世界の話ばかりだったので
ここではどういうオチになるんだろうと
いろいろな期待を込めて読んだ

身内がなくなった場合
その死を納得するまでの一緒にいられる期間があれば
という話なのか


結局主人公麻美の母親が
面倒みていた男性との関係はわからず
息子?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする