トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

ミッテランの帽子 アントワーヌ・ローラン

2019-03-25 05:40:55 | 本 2019年
舞台は1980年代パリ

当時の実在する大統領ミッテランが
かぶっていた帽子を
ブラッスリーに置き忘れる
(フランスの飲食店の業態ビアホールのように
酒と食事を提供する店)

そしてそれを手にした人々が
次々と人生を変えていくという話

うだつの上がらない会計士
不倫生活から離れられない女性
神経を病んで求職中の調香師
代々続く名家の保守資産家

フランスのことを説明するかっこの注意書きが
やたら多くて鬱陶しく読みにくい感もあり


大人のおとぎ話・・・なるほど
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青くて痛くて脆い 住野よる

2019-03-20 04:43:00 | 本 2019年
主人公 田端楓
この男子大学生の入学当時から
物語は始まる

周りにあまり関わらないで生きていく感じが
「君の膵臓~」の主人公と似ている

そしてなかば強引に友達になってきた
女子大学生 秋好寿乃も
きみすいの桜良とかぶる

しばらくして
三年生の就活の場面になり
秋好はもうこの世には存在しない設定らしい
説明もなく

大学生活とか
興味がなく
読むのをやめようかとも何度も思ったけれど
どうして秋好がこの世からいなくなったのか知りたくて
読み進める

著者の読ませるテクニック?


二人で結成した「モアイ」という団体

提案したのは秋好だが
最初は楓の意見を尊重してくれていた

徐々に大きな団体になっていき
楓の思っていたのとは違う方向に行ったことで
彼はモアイからも秋好からも離れてしまう

ここからネタバレ

楓はそんな組織に反撃
モアイのリーダーであるヒロ
正体がよくわからない存在になっていたけど
それが実は秋好で
結局楓にとって以前の秋好はもうこの世にいなくなってしまった
ということなんだろう

楓にとって
人の意見を否定しないということが
生きる上でのテーマであったのに
それを破ってまで
自分の意見を彼女にぶつける

楓が組織からも秋好からも離れてしまったのは
結局秋好の興味が自分以外の物に
行ってしまったから?

何とも単純

逃げ出さないで
あの時に
もっと自分の意見を言っていればよかったのに

こんな話
若い頃に読みたかったなあ




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神のダイスを見上げて 知念実希人

2019-03-09 13:21:52 | 本 2019年
近未来

「小惑星ダイス」の軌道が突然変化し
地球に衝突するかもしれないと報道された

その混乱の中
高校生の漆原亮は
殺された姉の復讐のため
犯人を捜しまわる

ダイスにより
地球が滅亡する前に
自らの手で犯人を処分しようと・・・

期限はあと五日

涼が犯人だと思って
接触した人物や
捜査担当の刑事が
次々に殺されていく

さて真犯人は誰か
ダイスは衝突するのか

ラストはこうならなければいいなと
思っていた結果で少しがっかり

愛する姉
近親相関に近い強い愛

あまり好きではないテーマかも
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自分が高齢になるということ 和田秀樹

2019-03-01 14:20:32 | 本 2019年
和田秀樹さん
高齢者専門の精神科医

ボケをいたずらに恐れたり
ボケないぞと
気を張って生きるより
ボケたらそのときのこと
と楽に構えて生きた方がいい


ボケというのは
人生の終盤に用意された
だれでも手にすることのできる
安息の時間



認知症の進行を早める生活スタイルの一つ
人と会わない
出かけない

そう書いている一方で
閉じこもってばかりいると
早くボケるという人もいるけれど
要はその人にとって楽しいこと
幸せな時間を大切にすればいいとも書いている

人と会うのが嫌いな人
出かけるのが嫌いで
家にいて一人でいろいろやっている時間が
幸せという人はどうなんでしょうか



高齢になったら
楽しさ優先で暮らす

楽しいこと好きなことを続ける
残存能力が大切

それが今見つからなくても
ボケるまででも
ボケてからでも
見つかればいい


うつと認知症を間違えないように!!
歳をとってからのうつ病は
いままでの人生を悔いたり
妄想が強くなる
孤独感に苛まれたりと
認知症よりはるかに不幸である
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幸せに生きるひとりの法則 江原啓之

2019-02-25 05:11:01 | 本 2019年
スピリチュアリスト 江原啓之さんの著書

不安は余裕のあらわれ
今を懸命に生きていれば
不安という感情が芽生える余地は
生まれない
不安でたまらない人は
余裕のある人
暇でいいことなどひとつもない

孤高に生きる

人はなぜ生まれてくるのか
たましいを成長させるため

孤独と孤高は違う

孤独は自分自身の怠惰が作り上げたもの


孤高に生きるとは
社会の中で人と関わりながらも
常に自分の意志を主軸に置いて
生きる姿勢
他者を尊重し
あるときは他社との距離を置き
ある時は助け合う
そのバランス感覚を保つために
自立心や自律心が必要

自律した人間であること
自立ではなく自律
自律=自分をコントロール

子育てはボランティア
子供に依存してはいけない

お墓にこだわることはない
骨は単なるカルシウム

エンディングノートは
遺族への愛
若くても用意しておくべき

なるほどという箇所がいくつもあり

宗教的という感じがするが
宗教よりわかりやすい
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大阪的 井上章一

2019-02-17 05:18:24 | 本 2019年
帯の「かつて関西人は、阪神より巨人を応援していた」
第二章の「阪神ファンがふえた訳」

このテーマを目にしたことが
この本を読むきっかけ

この本売れているそうな

1960年代はテレビでの放送は巨人戦だけ

ゆえに野球ファンの半数以上は
巨人ファン

これは大阪神戸阪神間でも変わらない


変わってきたのは1968年に
サンテレビが阪神戦の放映にふみきってから

当然地元の球団を応援してしまうってことか


アメリカのデトロイド・タイガーズは
で終わり
英語的にはそれが正しいのに
日本のメディアはと報道する

阪神タイガースは英語ではありえない

グループサウンズの
ザ・タイガースも
みんなが関西出身ということで
阪神球団の名前そのままに
の表記
そうだったのか
GS全盛時代をよく知る世代でも
グループ名にそんな謂れがあったとは知らなかった
(忘れているのかも)

でもでも
翻訳機能で調べてみたら
複数形はtigersで
音声はタイガースと聞こえるんだけど???


そして
ランディ・バースも
正確にはランディ・バスの方が
実際の発音に近いらしい


他に興味深く読んだのは
大阪の歴史かなあ

大阪城
だいぶ前に行ったけど
その広さに驚いたもんだ

今の大阪城は
秀吉が作ったものではなく
それは夏の陣で焼失して
江戸幕府が
のちにスケールアップして再建したと
徳川の力を見せつけるため

「白い巨塔」に見る大阪人の懐事情
も興味深い
東教授が東大から来たことを暗示?
都落ち?
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雲上雲下 朝井まかて

2019-02-16 12:52:37 | 本 2019年
たくさんの昔話が語られている

語っているのは森の奥に住む
枯れぬことができない草
樹木のごとき大きさである

草どんと呼ばれている

昔話や民話は大好きなので
438ページという分厚さながら
飽きることなく楽しんで読めた

結局は
親から子へ
祖父母から孫へ
お話が語られることが少なくなった
ご時世を嘆いてできた話

草どんの正体が
後半でわかるんだけど
そこが衝撃!!
他の話は
いろんな昔話をアレンジしたりしている中
この話はオリジナルかな

ネタバレしちゃうと
おもしろくないので
省略しとこ
題名がすべてを表している・・・
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吹上奇譚 吉本ばなな

2019-02-11 05:15:41 | 本 2019年

ファンタジーというよりも
哲学ホラーだって

特に盛り上がることもなく
主人公たちがぶつぶつ言いながら
なんとなく続いていく物語だと
ばななさんもあとがきに書いている


海と山に囲まれた孤島のような
吹上町

異世界とつながっていて
そこからやってきた異世界人と
こちらの世界の人間との
ハーフやらクォーターやらが
住んでいる不思議な町

そこに住んでいた
双子のミミこだち

父はこちらの世界の人で
母は異世界の人

そして父親を交通事故で亡くし
母親はその事故で意識が戻らず病院で
寝たきりの生活

母親を吹上町において
二人は東京に住んでいたが
ある日
こだちが母親を目覚めさせるため
行方不明になる

どうやら異世界のkとを調べないと
いけないらしい

彼女を探しにミミも吹上町へ

新たに出会う人々の助けを借り
さてさてこだちはみつかるか?
母親は目覚めるのか?

読解力不足か
この説明突然出てきて
どこに書いてあった?
ページ飛んでたんか?と
戻って読み直してもみつからないことが
いくつか

最初に書いたように
なんとなく続いていく話なので
とにかく眠かったから
飛ばして読んだのかも
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コンビニ人間 村田沙耶香

2019-01-24 08:49:21 | 本 2019年
新幹線の中で読み終わるのに
ちょうどいい厚さ加減

芥川賞受賞作

古倉恵子

幼少のころ
他の子と違っていて
友達もなく過ごしてきた

大学の時に
コンビニでアルバイトをはじめ
そのまま18年
そこで周りの人を見て
普通の人間に自分を作っていく生活

友達もでき
同僚ともうまくやっていけた

そのコンビニに
明らかに普通ではない男性が
バイトとして働き始める

恵子自身も
結婚もせずアルバイトを続けていることに
次第に周りの目がうるさいことに・・・

本の帯にも書いてあるように
「普通」とは何か?を問う衝撃作

世の中
普通を求める

まだ結婚しないの?
結婚したら子供はまだ?
一人目生まれたら二人目は?

親も周りも普通を求める

どちらかというと
本能のままに行動していた
小さい頃の恵子の方が好きかも

そのままでは
社会は受け入れてくれないんだよなあ


読み終わった最初の感想は
コンビニの店長になればいいのに!!
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沈黙のパレード 東野圭吾

2019-01-22 04:35:17 | 本 2019年
東野圭吾さんのマスカレード・ホテルが
上映される同じ時期に
図書館で予約していたこの本がきて
すっかり東野圭吾の世界へ!!

面白かった!!

犯人は最初からわかっていたのに
証拠不十分やら黙秘やらで
どうしても捕まえることができない警察

そのうちその犯人が殺されてしまい
どうなることやらと
思っていたら
意外な展開に進んでいき
その中心にいるのがガリレオこと湯川教授

ガリレオは福山雅治さんしかイメージできないんだけど
この話では
遺族の人々と親しくするあたり
どうも今までとは違う雰囲気な気もする

私の未熟な最初の推理では
沈黙する犯人に対し
その犯人を殺した人も
沈黙で対抗するという
単純なものだったけど
とてもとても
そんな簡単な謎解きではなかった

ヘリウムや液体窒素など
物理的要素も満載で
面白くはあったけど
真実は悲しい


テレビか映画で映像化されるなら
パレードのシーンはどうなるか楽しみ
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