たんぽぽ球場の決戦 越谷オサム

甲子園を目指していた球児が
決勝で挫折を経験

その数年後
市議会議員の母親の勧めで
野球で挫折した人や未経験の人を対象に
クラブチームを結成することに

集まってきたユニークな面々

読んでいる時期が
まさに高校野球の真っ最中

自分のせい（？）で負けると
こんなにも後を引きずるものなのか？

元阪神の選手だった赤星さん
選抜では自らのエラーで負けたと
言っていた
それでもあんなにプロで活躍できたのは
それがあったからだと

この主人公は毎晩のように夢でうなされるほど
かつてのエースがこうなるのか

それでは物語は進展しないので
その挫折からどのように変化していくか
という話

SNSでの批判の対応なんかも入れてる

気になった点のメモ

ルールで禁止されているわけではないが
左投げの選手が就ける守備位置は限られている
外野手の３ポジションとファースト　ピッチャー
知らなかった
ということで阪神の選手を調べてみると
確かにピッチャー除いて左投げは
近本選手と新人の前川右京選手しかいない
二人とも外野手

巨人の坂本選手は左利きだが右投げだと
それが有利になっているらしい
なるほど・・・

ハンドルネームを「くすがわ」としている人
人として甲子園のその先へ行かなければと
その名前にしたと
私鉄阪神電車の甲子園の先が「久寿川」という駅

野球場で席を選ぶとき
ピッチャーズプレートからホームベースを
結んだ中心線の延長より
少々三塁側にずれて角度をつけた方が
キャッチャーの手元が見やすい
上段の方が配球とゲーム全体の両方見やすい

ランナーの動きを見たければ
一塁側より三塁側なんだと

ファーストベースが自然に目に入るから
盗塁のスタートを見逃すことがあまりない

プロ野球公式戦でこの希望の席が取れるといいのだが

ナイター中継を見ながら
高校野球経験者のコメンタリーに耳を傾ける
オンライン勉強会なんていいですね
やってみたい
どこかでやってないか？
質問したいことたくさんあるわ

この話の主人公の名前
大瀧鉄舟おおたきてっしゅう
幕末の幕臣　山岡鉄舟から祖父がつけた名前だと

今の高校野球を観ていて
選手の名前に親の思いを感じる
普通には読めない名前が多く
これでこう読むのかと感心するやら呆れるやら

著者の方も
主人公にどうして鉄舟という名前を選んだのか

そういえば越谷さんて
「陽だまりの彼女」の著者だった
あの映画よかったなあ
松本潤さんと上野樹里さんの猫の話