晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

新緑の奥多摩の山でいろいろ見た(超絶長い…)。

2013年05月05日 | 
朝4時過ぎに起きて、
中央道から圏央道に入って日の出で降りて、一路奥多摩へ。
いやー、ずいぶんすいていたね。

7時前には友人と合流し、山に登った。



奥多摩はまさに新緑。



キビタキやヤブサメが鳴き、気持ちいい季節。

尾根筋を歩くと、まだ柔らかい緑色のウンコが。



さて…。
サルならもっと丸くなるしな。クマにしては細いしな。
中身は全部ミドリだしな……。



えーと、この葉っぱは…何スミレ???
この葉脈沿いが白いスミレがけっこうあった。
フモトスミレかなあ。



うーん、これは…。
この、花が咲いたときにくるりと巻いた葉っぱが開きつつあるのを見ると、
いつもスミレサイシンを思い出す。
日本海側の種類だというけれど、一応奥多摩にも記録がある。
ナガバノスミレサイシンにしては葉っぱがなあ……。
わからんなあ。。。




それにしても気持ちはいいけれど、この林床植物のなさは異常だな。
わたしが学生のころ、つまり25年以上前だけど、
そのころは、このあたりもまだササに覆われていたような記憶がある。
この先どうなるんだろう、この森は。




今年はブナの花がよく咲いていた。
秋には豊作になるかな? それだとクマも大喜び。
ブナの花は、各地でクマの好物と聞くけど、
今回、ていねいにブナの木を見ても、どの木も食べてる感じはなかった。
奥多摩のクマたちは食べないのかな?



終わった雄花が、風に吹かれて、
ぼたん雪のように、いくつもいくつも降ってくるのが印象的だった。
(写真はクモの巣に引っかかっていたもの)

 *

森の中で休憩をすると林床に目がいく。




ベニボタルの1種のよう。
オオクシヒゲベニボタルとかカクムネベニボタルかね。
櫛の歯状の触角はオスだそう。



でかいアリ。ムネアカオオアリかなあ……。





実生がいっぱい生えていた。
全部なくなっちゃうだろうけど。



おおっ、アミガサタケ!
食べないけど。


見上げると青い空。





なにやらチクチクチュクチュク鳴いている鳥がいる。
同行の友人が「コサメビタキとかエゾビタキじゃないかなあ」と。
おお、そんなの見たことない。
ようやく双眼鏡に入れると、白い腹はコサメビタキのよう。
おお、はじめて見た!

その後も何度か見かけ、ようやく写真に撮る。





小さくて、枝から枝へスイッて飛び回るので、
ピントを合わせるどころじゃない。
いや、~満足、満足。こんな鳥に出会えるなんて。


おっと、タヌキのため糞が。



友人が自動カメラを仕掛けていたので
いつかウンコをするタヌキの姿が見えるかも!?

おっ、このカエデの木のコブもね。



1997年3月29日の朝に、
ここにシュタッとモモンガが入ったのを観察して以来……16年!?


(当時のフィールドノート)

ずっと使っているかは謎だけど、少なくとも2007年以降は、
知人が押さえているので(リンクの下の方)、確かに長く巣穴として使っているみたい。



残念ながら最近は使っていないようだった。


ツツドリが近くにいて、すごい音量で鳴いた。おお、近い。
ああ、ビューンと飛んでいく。はじめて姿を見たよ。大きいね。



もう花が終わって、翼が発達しながらも、
まだ萼片も柱頭(?)も残っている不思議なカエデ。
見上げると……。



アサノハカエデかな。

ああ、それにしても盛りだくさん。エントリーも長すぎ。



意外と道がすいていて、帰りもすっきり。
いろいろ見て、友人といろいろ話して、いい1日だった。