晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

クロスジフユエダシャクの謎

2013年12月07日 | 生き物
今日も昼前に雑木林に行きました。
先週よりクロスジフユエダシャクが多い気がします。

そうですね…ひと視野(?)に20~30頭はチラチラ飛んでいますね。



どこにいるでしょうか?

…そういうのはいいとして、
今日はなんとかメスを見つけたいと思いました。

で、それは老眼のわたしが探すよりも、
こんだけいるオスがフェロモン頼りにメスを探してるんだから、
彼らに任せた方がいいんじゃないか…と思ったわけです。

で、ずいぶんと見ていたのです。
ピラピラしているオスを。

彼らはササの葉の裏や落ち葉なんかを丹念に探しているように飛んでいます。

が、ぜんぜん発見できていないのですメスを。



「いや、マジ、メス少ねーんだよ(オスの叫び)」→性比偏り説

「いや、別にメス探してねーし…(オスの言い訳)」→ピラピラ飛翔の別目的説

…ということを考えたわけです。


検索をすると、よく見かける蛾にも関わらず論文がほとんどありません(あるいは引っかかりません)。
Google ScholarとCiNiiで探しましたが、
『やどりが140号』(1989年)に伊藤ふくおという人の
「日中配偶行動をするクロスジフユエダシャクと、
夕暮れから夜にかけて配偶行動をするウスバフユシャク」
というのしかありませんでした。

彼も、ずいぶん探して2例しか観察できなかったようです。
でも、下草でメスがフェロモンを出してオスを呼ぶと、
飛んできて交尾するのを観察札しています。

ふうむ。性比偏り説なのかな?
とくにこの論文でそういうことには触れられていませんでした。

身近な生物もあまり調べられていなくて、
謎が多いんですね。ちゃんと調べてみたい!


ちなみにここでした。