晴耕雨読とか

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東丹沢ナガレタゴガエル探索 その2

2013年02月04日 | 生き物
再び、林道の急な法面をジャケツイバラを避けつつ降り、
人工林の斜面をトラバースして沢に降ります。

さっきのところよりは水量も少なくて探しやすい感じ。



場所によって、雪がうっすら残ってましたね。

ちょっと沢を登って、巻くのがめんどうっぽい滝に阻まれて、
今度はちょっと下流に降りる。。。

岩の上に立って、双眼鏡で淵を探します。

茶色のカエルがいないか、
岩の下から、白い卵がはみ出てないか。。。

ああ、偏光グラスをもってくるんだった…。
ああ、ダンゴウオ観察用の箱メガネもあればよかったか…。
ああ、長靴じゃなくて、バカ長の方がよかったか…。

そもそも、時期がちょっと早いのかなあ…。
後悔ばかりが頭をぐるぐると巡ります。

もう、日だまりでラーメン食ってかえるか……と岩の上であきらめて、
最後にくるっと振り返って淵を見たら……。

あれ!? カエルがいる!?
さっきまで見てたところなのに!?



出ました~!!
しかも、交接してる~!!



まずは、逃げないか不安なんで真上から撮影。
このオスの皮膚のたるみ方、
まぁ、ナガレタゴガエルですね(いい加減な同定)。



落ち着いて、今度は横から撮影。
ダンゴウオ観察用に買った、腕全体が入るゴム手袋が便利です。



メスのお腹がパンパン。これから産卵ですね。



ちょっと泳ぎますが、だいたいじっとしていました。



眼は、「見えるまぶた」の瞬膜がかかっています。半眼?



後ろ脚の水かきが異様に大きいのもナガレタゴの特徴。



小錦のような尻。

30分ぐらいは腕を水に突っ込んで撮影していたでしょうか。
水が冷たくて、だんだん手がしびれてきました。

ああ、堪能しました。東丹沢のナガレタゴガエル!
最後の最後で奇跡の逆転です!


 *


このナガレタゴガエルのように、
厳冬期に繁殖期を迎える生きものは意外と多いですよね。

最近、わたしが凝っているダンゴウオ(魚です)や
フユシャクガ類(蛾です)などもそうです。

捕食者対策か子どものエサのタイミングか、
それぞれの理由で、あえてこの寒い時期に繁殖をする生きものたち。
「こんなに寒いのに!」というのは人間の感傷ですが、
でも…寒いですよね。
ありきたりの言い方ですが、まさに生命の神秘。ほんとうに不思議です。


 *






帰りにうきうき林道を歩いていたら、
水たまりにヤマアカガエルの卵がありました。
こいつらも厳冬期に卵を産みますよね。



ハギマシコのおまけ付きで、大満足の1日でした。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
一発で発見とは、すばらしい! (take)
2013-02-04 19:59:57
やりましたね!

しかもいい写真が撮れました。ダンゴウオ用の装備が役立ちましたね。
しかし、この皮のたるんだかんじ、不思議ですね。

湯河原でも探してみよう。いないかな~。
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ありがとうございます。 (ニシメガネザル)
2013-02-04 20:46:14
takeさん、ありがとうございます!
このたるんだ感じは、
太って疲れた親父みたいでかわいいですね。

湯河原もいるかもしれませんよ。
見る目が少ないから分布情報が少ない…
という典型的なマイナー種ですから。
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