晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

停電の寒い夜に

2013年05月07日 | 生き物
GW明け。家に帰ったらどういうわけか停電だった。
近隣700軒ほど。夜8時ぐらいから10時半ぐらいまで。
このあたりは例の計画停電もなかったエリアなので、
家に帰ってからの1時間半ぐらいが意外と長く感じた。

「なんにもできん…」とぶつぶつ言っていると、
妻が「どうせなら散歩でもしてきなさい」というので、
懐中電灯を持って雑木林に。



暗い。うちのブロックだけ暗い。

雑木林を歩く。
風はあるし、夜になって温度が低くなって、
寒くて寒くて…。

寒くてもそこはまだイモムシ祭りが続いている?





いろんなイモムシがうごめいていました。
調べる気なし。。。



ハエ。寒くて動きが鈍い。




クリアナアキゾウムシではないか。



ヘラクヌギカメムシの終了幼虫ではないか。



うーん、蛾。。。

うろうろしていたら、電気が付きました。

新緑の奥多摩の山でいろいろ見た(超絶長い…)。

2013年05月05日 | 
朝4時過ぎに起きて、
中央道から圏央道に入って日の出で降りて、一路奥多摩へ。
いやー、ずいぶんすいていたね。

7時前には友人と合流し、山に登った。



奥多摩はまさに新緑。



キビタキやヤブサメが鳴き、気持ちいい季節。

尾根筋を歩くと、まだ柔らかい緑色のウンコが。



さて…。
サルならもっと丸くなるしな。クマにしては細いしな。
中身は全部ミドリだしな……。



えーと、この葉っぱは…何スミレ???
この葉脈沿いが白いスミレがけっこうあった。
フモトスミレかなあ。



うーん、これは…。
この、花が咲いたときにくるりと巻いた葉っぱが開きつつあるのを見ると、
いつもスミレサイシンを思い出す。
日本海側の種類だというけれど、一応奥多摩にも記録がある。
ナガバノスミレサイシンにしては葉っぱがなあ……。
わからんなあ。。。




それにしても気持ちはいいけれど、この林床植物のなさは異常だな。
わたしが学生のころ、つまり25年以上前だけど、
そのころは、このあたりもまだササに覆われていたような記憶がある。
この先どうなるんだろう、この森は。




今年はブナの花がよく咲いていた。
秋には豊作になるかな? それだとクマも大喜び。
ブナの花は、各地でクマの好物と聞くけど、
今回、ていねいにブナの木を見ても、どの木も食べてる感じはなかった。
奥多摩のクマたちは食べないのかな?



終わった雄花が、風に吹かれて、
ぼたん雪のように、いくつもいくつも降ってくるのが印象的だった。
(写真はクモの巣に引っかかっていたもの)

 *

森の中で休憩をすると林床に目がいく。




ベニボタルの1種のよう。
オオクシヒゲベニボタルとかカクムネベニボタルかね。
櫛の歯状の触角はオスだそう。



でかいアリ。ムネアカオオアリかなあ……。





実生がいっぱい生えていた。
全部なくなっちゃうだろうけど。



おおっ、アミガサタケ!
食べないけど。


見上げると青い空。





なにやらチクチクチュクチュク鳴いている鳥がいる。
同行の友人が「コサメビタキとかエゾビタキじゃないかなあ」と。
おお、そんなの見たことない。
ようやく双眼鏡に入れると、白い腹はコサメビタキのよう。
おお、はじめて見た!

その後も何度か見かけ、ようやく写真に撮る。





小さくて、枝から枝へスイッて飛び回るので、
ピントを合わせるどころじゃない。
いや、~満足、満足。こんな鳥に出会えるなんて。


おっと、タヌキのため糞が。



友人が自動カメラを仕掛けていたので
いつかウンコをするタヌキの姿が見えるかも!?

おっ、このカエデの木のコブもね。



1997年3月29日の朝に、
ここにシュタッとモモンガが入ったのを観察して以来……16年!?


(当時のフィールドノート)

ずっと使っているかは謎だけど、少なくとも2007年以降は、
知人が押さえているので(リンクの下の方)、確かに長く巣穴として使っているみたい。



残念ながら最近は使っていないようだった。


ツツドリが近くにいて、すごい音量で鳴いた。おお、近い。
ああ、ビューンと飛んでいく。はじめて姿を見たよ。大きいね。



もう花が終わって、翼が発達しながらも、
まだ萼片も柱頭(?)も残っている不思議なカエデ。
見上げると……。



アサノハカエデかな。

ああ、それにしても盛りだくさん。エントリーも長すぎ。



意外と道がすいていて、帰りもすっきり。
いろいろ見て、友人といろいろ話して、いい1日だった。








最近の読書 2013年5月4日

2013年05月04日 | 
なんとなくその人の新刊が出ると買ってしまう作家がいます。
まぁ、基本的に好きだし、外れがないというか安心感があるというか。

最近はそんな本が続きました。



梨木香歩『鳥と雲と薬草袋』(新潮社)。
新聞広告で見て、本屋へGO。中身も見ずに買いました。
新聞連載の短い短い「地名」にまつわるエッセイをまとめたもの。
うーん、いまいちかな。
やっぱり彼女はちゃんと現地に行ったものを、
短くてもちゃんとまとめるのがおもしろいですね。




高橋秀実『男は邪魔! 「性差」をめぐる探究』 (光文社新書)
あいかわらずこの人は! あいかわらずこの人は!
馬鹿馬鹿しくて……、ちがうな馬鹿馬鹿しくはないな。
えーと、身につまされるというか、きびしいというか。
彼独特のおかしみのある本です。




1ページ目で吐き気をもよおしました。
村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋社)。
なんか、昔は登場人物のナイーブさが好きだったのですが、
いい加減気持ち悪いですね。読了しましたが。。。

林と庭をつなぐ不思議

2013年05月04日 | 生き物
昨日、雑木林で変な生きものを見つけた。




最初、ワラジムシがカビて死んでいるのかと思った…。
見たことない。というか、昆虫って、だいたい見たことないものばかり。

ふむ。と写真だけ撮って、今日。

いつものようにWEBを見ていて、「ムシをデザインしたのはダレ?」という、
以前takeさんに教えて戴いた昆虫のマクロ撮影の超絶サイトでびっくり!

これじゃん!!

オオワラジカイガラムシ? へー!!

あれ? 

そのオスって…。

あれ? 今玄関にいるヤツ!? 
便所バエかと思ってたけど!?



あれれっ、そういうこと?……ってどういうこと??

オスの同定は難しいそうで、はたして同種かどうかは分かりませんが、
まぁ、いろいろいるもんですね。

このカイガラムシの仲間ってかなり不思議な感じ……。

やっぱり来た!!

2013年05月03日 | 生き物
GW後半、わたしは多摩の黒豹とお留守番なので、家でだらり。
午前中にいつもの雑木林へ。

木々の緑は深緑に向かっている。
ミヤマナルコユリの花がようやく開き始めた。



ミズキが満開。



マユミか、なんとかツリバナか?
ちゃんと調べない癖は良くないな……。




実が付けば分かるけど、葉っぱとか花とかで……。
チェックポイントすら忘れている。印象ではマユミだけど。

浄水場脇の土手状のところでコケリンドウを発見。
はじめて見た気がする。小さいなあ。
なんか、これまで遠目でオオイヌノフグリかと思っていたかも…。




たどり着いた雑木林は初夏の雰囲気。




林に座って、耳を澄ます。

チィチュイ、グィー!

センダイムシクイの鳴き声だ! 去年も同じ時期に気づいて、一瞬姿を見た。

「焼酎一杯、グイー」と聞きなしをされるが、
わたしには「焼酎、グイー」に聞こえるな。

姿も見えた! 

ウグイスを小さく寸詰まりにした感じ。目の上の白線がけっこうしっかりしてる。
枝にピッととまって、一声鳴いた。
去年見たよりもはっきりと見た。写真は撮れなかったけど眼には焼き付いた。


ピィチュリ、ピッピリー、ピッピリー…という声も聞こえる。

まさか…キビタキ!?

うん、キビタキ~!!!!



遠くて写真はこんな感じだけど、たしかにキビタキ!

いやー、いいもの見た!!




夕方も頑張るつがい

2013年05月02日 | 
GW真ん中の3平日は普通に仕事。
でも、今日は昼過ぎに仕事を終えてしまい夕方には帰宅。







今日もつがいで頑張っていました。
めずらしく2階の窓から撮りました(はめ殺しの窓)。
目の前に見えるのが新鮮ですね。

くわえるイモムシは…基本1匹のようです。