黄昏のガンマン

ガンマンはとうにリタイヤ
節々は痛むし物忘れが頻発して今は街外れの小屋で自炊暮らし
ダラダラと過ごす毎日だ。

周りに流される

2018-03-12 | 日記

随筆集を拾い読みしてたら 居酒屋でのエチケット という表題が出てきて自分も良く立ち寄るのでどんなものか読んでると、「右コ左ベン」という言葉が出てきてどう云う意味か全く解らない。
読み進めると解った様な気がしたけど念のために検索したら ウコサベンと読むそうで 回りの事ばかり気にする、人の顔色ばかり気にする、信念が無い、とか出てきた。 よく調べる人が多いみたいで著者草野心平がこの随筆で使った事も出ていた。
居酒屋でのエチケットは右コ左ベンしないことにある と云うのが著者の思いみたいで、周りを気にせずテーブルにこぼした酒をすすってもいいし、煮込みに唐辛子をバンバン好きなだけ振りかけても周りに気をかけなくともいいんだよ と いう事みたいである。

       

    映画「荒野の用心棒」から居酒屋のオヤジとクリントイーストウッド

よく入る居酒屋でビールを飲んでるとツマミの下敷になっているメニューにウコン、朝鮮人参ほか漢方と思われる物が入ってるハイボールが載ってる。 二日酔いにもいいしスタミナも付くみたいなので飲んでみると サッパリしてるが漢方薬みたいな味、臭いが感じられる。 矢張り正調のハイボールが正しい飲み方だ。
近くの客のテーブの皿に載ってるオデンがうまそうに見えて大根 ガンモ、コンニャクを頼む、汁が滲みこんだ大根が旨い。カウンターの客が摘まんでるシメ鯖が旨そうなので久し振りに食べたくなって頼んでしまった どうも周りに流されるみたいで右コ左ベンがた多いみたいだ。


居酒屋でなくファミレス

2018-03-08 | 日記

葬式の連絡が入って ワイシャツはどうなってるかとロッカーを覗くと一年ぐらい前に使って洗濯に出してないのがブラ下っていて襟を見たら内側に一筋の汚れが見える が 外から見えないのでそのまま着用することにした。
当日、袖口のボタンを留めようとすると穴の隙間が硬くて何度押し込んでも留まらないので諦める、次に前のボタンを留めていったら襟元のボタンが硬くて留められない、悲しいことに指の力が衰えてしまったみたいで仕方が無いので そのままネクタイを何度も締め直して後ろと前の長さを整える、何時もの事だけど面倒な作業だ。
引出しには香典袋の在庫が一枚だけで結婚式向けの派手なのは3枚もある、これからもご霊前ばかりで寿の袋の行き場はないみたいである。

    

   デッサン教室、 男性モデルのクロッキーをしました

少し遅れて通夜の会場に着いて知人を見かけないまま焼香を終えて精進落しの部屋に入ると面識の無い人ばかり、 奥のほうに目をやると古い友人のグループが笑顔で手招きをしてくれて これで浮かなくて済むとトコトコと仲間に入りビールを注がれる。
死を悼んで故人との間柄や懐かしい話をしたり、 旧交を温める場所でもあり友人から人を紹介されたりする、故人が引き付ける社交の場所でもあるみたいだ。
精進落しの余韻を残していつも寄る店、今回は居酒屋でなくファミレスに入って改めてビールで献杯。
人は死ぬものなんだ死なないわけがない と思いつつも自分が死ぬ事については深く考えないもの。 死ぬとは死んだらどうなるのかは哲学者 宗教家が突っ込んでも統一した答えが出ないものでこの俺が考えてもしょうがない事。 やはり死ぬまで呑気に過ごせればいいと思ってるんだけどね。


カラス貝

2018-03-06 | 日記

家の近くにスペイン料理店がオープンしたと聞いて覗いてみた。
席についてメニューの説明があったけど本日のサービス品からパエリアとツマミ、ビールを注文。
この店 注文、会計、飲み物係が一名の調理が一名。 飲み物とお通しが出てきたけど頼んだ料理がなかなか出来てこない。 カウンター越しに調理をしてるのを見てるとキチンと手間をかけてやってるみたいで注文に時間がかゝるのはしょうがないと思ってしまう。
立ち食いは別としてキチンとした料理屋をするには3名の人員がいないといいサービスが出来ないと考える。

   

    映画「旅情」からキャサリンヘップバーン

頼んだパエリアがやっと到着、 見るのも食べるのも初めてで鉄板のライスに何やら黒くて細長い貝が乗っていて 少し開いた口から身が覗いてる。
この貝 子供の頃ハゼ釣にいくと岸壁や岩場に張り付いていてカラス貝と呼ばれて毒があるから食べるな言われたものだ。 しかし大人になってから大衆酒場でムラサキ貝の酒蒸しとして置いてあるのを見つけて おっかなびっくり食べたのを思い出す。 今ではムール貝と呼ばれるモダンな呼び名に統一されたみたいである。 太った身が付いていて不味くはないけどアサリ、ハマグリより大味。
もう一つの魅力は大きな海老が乗っている事、頃合をみて口に入れるとシッカリした食べ応え、 天丼に乗ってる海老を食ったみたいな余韻が残る。 ライスは黄色でビールには合うけどちょいとショッパイ。
一度味わえばもういいやと思いながら残ったレモンサワーをかたずけてると若い女性の4人組が入って来て 此処のパエリア旨いのよねといって注文、ワインを飲んで楽しそう パエリヤとかは女向きみたいである。


この辺は立ち食いばかり

2018-03-01 | 日記

早いもので食道・胃ガンで入院治療をしてから2年経過、 昨日は半月前に飲み込んだ胃カメラの結果を聞きにガン研に。
何時ものように待たされて診察室に入ると 医師は写真を見ながら綺麗な状態で異常なしと言われる。 自分も覗き込んでみたら余分な物は何一つ映ってない、グロテスクに見える胃や食道も健康で頑張ってる姿を見ると何故か綺麗に見えたものである。
テレビをみてたら、胃カメラを飲む際に打たれる麻酔の注射に快感を覚えて頻繁に胃カメラを飲む韓国の芸能人や2日毎に飲んでいる男が捕まった事例をやっていた。 注射は痛いし気持ち良い訳がない、しかし半年に一度の検査で飲み込んでるのでそちらの方向に進むのもゼロではない、次回の受診の際には1年に一度にしてくれと頼む積りだ。

      

      大学生のモデルを描きました

帰りは新橋に出る。前回は構内の立ち食いでザル蕎麦を食べたけど海苔が細かくてしっくり来なかったので烏森をブラブラしてみたけどこの辺は立ち食いばかり。 新橋ビル内を探索して見つけた蕎麦屋に入り席を確保しザル蕎麦を注文、隣の人はなにやらご飯ものとソバの定食を上手そうに食べていて残り半分ぐらい。よーし ザル蕎麦が来たら追い抜いて先に勘定をしてしまおうと手ぐすねを引いてたけどなかなか出来てこない。やっと届いて食べ終わったのは相手とほぼ同時で相手も競争で食べ終えたみたいだ。 しかし蕎麦湯をゆっくりと飲みたくて勝負は譲ることにした。
お陰さまで今のところ胃は元気で頑張ってるみたいで、しばらくは無駄飯を食い続けたいと思ってるところである。