銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

口笛を吹きながら

2010年05月19日 | のほほん同志Aの日常
先日、お客さまから届いたお葉書に、
こんな嬉しい言葉がありました。

「毎月届く旅便りが大きな楽しみです。
 必ず、アッ!を見つけています」

*** *** *** *** *** *** *** *** ***

銀のステッキ旅行では、スタッフの名刺に
「旅先案内人」という文字が入っています。

まずは勝手に名乗っているというところですが
こちらの思う「旅」がお客さまの好みにマッチして
「アッ!」をご提示できているようであれば
案内人としては、まぁ合格…ということになるのでしょう。


必ず、アッ!が見つかるお店。

近くまでいくと、ふらふら足が向いてしまって
ついつい財布の紐がゆるんでしまう…

皆さんにもそんなお気に入り店が
あるのではないでしょうか。

私にとってのそれは、
六甲山のふもとにある古本屋さんです。

名を、「口笛文庫」といいます。

ひと目見て、まず、名前が気に入りました。
つづいて、大学院生のような雰囲気の
物静かな店主さんの対応も。

そして、品揃えです。

子どものころ読んだ古い絵本から
映画、写真、70年代の音楽に紀行文、
落語や歌舞伎本まで

アッ! 
わぁ!
おぉー…

の連続で、
「今日は1冊だけ!」と心に決めていても
いつもどっちゃり買い込むはめになります。

あくまで古本屋さんですから、
新刊書店で平積みになっている
村上春樹の『1Q84』シリーズや、
話題の『超訳 ニーチェの言葉』はありません。

代わりに

村上春樹なら初期の短編集、『回転木馬のデッド・ヒート』

ニーチェの思想をどこまでも分かりやすい言葉で描いた
西研さんの『実存からの冒険』 (←オススメです)

…などなど、
長い時間を生きのびた本が並び
この店で過ごす休日の午後は、時間がたつのを忘れます。


ほかにも

「アッ!」 

先日、神戸のツアーで訪ねて大好評だった絵葉書資料館。
そこにも展示されていた反骨のジャーナリスト、
宮武外骨の『滑稽新聞』や

「おぉー…」

まもなく出発のドイツ、ノイシュバンシュタイン城の主、
伝説の狂王を描いた『ルートヴィヒ』まで。

なぜか銀ステの旅にまつわる本が
タイムリーに見つかることも多く
気づけば、自宅の書棚は口笛文庫の本ばかり。

「これ下さい」
「はい、ありがとうございます」

会話はいつもこれだけ。

いまだ名前も知りませんが、
先日、こちらの寡黙なご店主を、
私の「読書案内人」に任命することにしました。

(もちろん勝手に、です)

末永くご縁がつづくことを願って――

任期は、「アッ!」が続くかぎりです。


▼北の大地へ「桜の二十間道路とザ・ウィンザーホテル洞爺」ツアー報告
http://ameblo.jp/arailuka/archive1-201005.html

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銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
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■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
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