銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

「懲りすぎないでね」

2010年12月12日 | のほほん同志Aの日常
「いいお店、探しといてね。
 あ、でも懲りすぎないでね」

先日、そんな言葉をお客様にかけられました。
これが何を意味するか…明白です。

懲りすぎないでね、
イコール
あんまり自分の趣味に走らないでね、であると理解しました。

おつきあいが長くなってくると、
お客様の好みもだいたい見えてきますが、
逆にこちらの嗜好もバレてきます。

で、冒頭の「懲りすぎないでね」です。

思い当たることは、アレコレありました。

たとえば、スタッフで呑みにいくとき。
お洒落で素敵な雰囲気のお店というのには、まず行きません。
たいてい、赤ら顔のサラリーマンにまぎれ込むような
安くておいしい赤提灯のお店。
高架下なら、なおよし。

そんな我々の趣味を前面に出して失敗した企画がこちら、

■かつての赤線地帯、飛田新地でのお食事会

■十三の第七藝術劇場で往年のホラー映画の鑑賞会
 映画の後は、場末の居酒屋で乾杯!

この両企画、絶対に売れる、と思っていました。
だって、めちゃくちゃ面白そうじゃありませんか?

とくに“ナナゲイ”こと、第七藝術劇場での映画会は
もう添乗する気満々で、早々に手帖にも書き込んでいたのに…。 

結果は、お申込・お問い合せとも、ほとんど皆無で、
ガックシ…というか、もう愕然。

なんだか自信喪失、です。

そのリベンジで、というわけではないのですが、
オフの今日、七藝で映画を見てきました。

瀬々敬久監督、『ヘブンズストーリー』。

「殺す、殺される。復讐、そして再生」
そんな重い、しかし確実に存在するテーマに挑んだ全9章、
途中休憩を挟んでの4時間38分の大長編です。
もう、圧倒的で、3日分のエネルギーを使い果たしましたです。

映画のあとは、十三で軽く飲んでいこうと思っていたのに
胸はいっぱいになるわ、体は脱力するわで、
ビールどころか、駅前のきんつばにすら手が出ず、
ふらふらと帰途につきました。

12月に入ってからというもの、
「師走だイソガシイ」と言いながら
こんな調子で映画ばかり見ていまして、

ジョン・レノンと2人の母の葛藤を描いた
『ノーウェアー・ボーイ』
*優等生だと思いこんでいたジョンのイメージがくつがえりました。

漫画家・西原理恵子とアル中だった夫との日々を描いた
『酔いがさめたら、うちに帰ろう』
*こちらは、サイバラ夫婦の実話をもとに
 浅野忠信・永作博美主演、 忌野清志郎のテーマ曲
 という私の好きな人が勢揃いで、
 もう予告編だけで胸がいっぱいになります。

どちらも見終わったあと数時間脱力してしまう濃厚さで、

とっても良いです、ぜひ見に行って下さい!

とお勧めしたいところですが、
ここでよみがえるのが、冒頭の「懲りすぎないでね」。

思いっきり私の趣味ですが、
ま、それでも見てみようという方、お急ぎ下さい。
いずれも年内の上映のようです。



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