突然ですが、最近、ある言葉のむずかしさを感じています。
それは「ありがとう」と、「感謝している」。
分かりにくいので、例題からいきましょう。
その1
かつて友人から、「ありがとうと言わないでほしい。言われるたびに傷つく」と言われた。
その2
こないだ友人に、「感謝していると言われるたびに虚しくなる」と言ってしまった。
その3
宝塚のベルバラで、アンドレがオスカルに問いただすシーン。
「お前は私が必要か」と問うアンドレに、
「分からない。ただ…感謝している」と答えるオスカル。
(オスカルよ、お前もか!とは私の叫び)
余計に、分かりませんね。
では、もうひとつ。
その4
きのうまで訪ねていた栃木県・那須高原への旅で、
「ありがとう」のむずかしさを再度感じることになりました。
今旅のメインは「泊まりたいお宿」二期倶楽部での連泊でしたが、
それ以外にも、関西より半月ほど先をゆく那須連山の紅葉、
クリスマスツリーのように真っ赤なりんごで彩られた田園風景など、
心がほわっと和む3日間でした。
そんななか、…まぁ、これはこちらの勝手な心情なのですが、
キリキリと胸を刺されるような瞬間が何度かありました。
那須高原には、福島空港からのアクセスが良く、
往復とも、福島空港を利用しました。
その、空港からほど近い福島県須賀川市でのことです。
須賀川市と宝塚市は、かつて牡丹の花の往来があったことから
震災後も交流が深く、私も昨年、下見の視察旅行も含めて2度訪ねています。
ですから、昼食に訪ねた名物「かっぱ麺」のお店でも、
ぶらりと立ち寄った芭蕉記念館でも、
どちらから?と訊かれて名乗ると
「宝塚ですか! 宝塚のみなさんには震災後には本当にお世話になって…」
とつづき、
「本当にありがとうございます」
「皆さんのおかげで、福島も頑張っています」
と深々と、頭をさげられるのです。
キリキリと、胸が痛みました。
昨年の2度の訪問でお世話になった方々のいる須賀川。
でも、正直それっきりとなっていて、今回たまたま訪ねたにすぎません。
このキリキリは何なのか。
「ありがとう」には値しないのに…というよりも、
たいへんな状況に放置されるなか、
本当は県外の人間にもっと別の言葉を向けたいだろう人たちに
「ありがとう」と言わせてしまっていることが、
ブーメランとなって、こちらにまっすぐうねり飛んでくるのです。
旅の最終日の福島空港。
帰路の飛行機まで時間があったので、土産店に入りました。
店内はがらんとしていて、客は私ひとりなのに店員さんはふたり。
30%オフの値札がつけられた、いわき産のトマトゼリーをひとつ買いました。
「ありがとうございます!」
袋はけっこうですよ、と言おうとしたら、小さなしおりを入れてくれて
「会津木綿のしおりです。お使いください」と。
今回、何度目かのキリキリがきました。
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貸切バス・オーダーメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
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それは「ありがとう」と、「感謝している」。
分かりにくいので、例題からいきましょう。
その1
かつて友人から、「ありがとうと言わないでほしい。言われるたびに傷つく」と言われた。
その2
こないだ友人に、「感謝していると言われるたびに虚しくなる」と言ってしまった。
その3
宝塚のベルバラで、アンドレがオスカルに問いただすシーン。
「お前は私が必要か」と問うアンドレに、
「分からない。ただ…感謝している」と答えるオスカル。
(オスカルよ、お前もか!とは私の叫び)
余計に、分かりませんね。
では、もうひとつ。
その4
きのうまで訪ねていた栃木県・那須高原への旅で、
「ありがとう」のむずかしさを再度感じることになりました。
今旅のメインは「泊まりたいお宿」二期倶楽部での連泊でしたが、
それ以外にも、関西より半月ほど先をゆく那須連山の紅葉、
クリスマスツリーのように真っ赤なりんごで彩られた田園風景など、
心がほわっと和む3日間でした。
そんななか、…まぁ、これはこちらの勝手な心情なのですが、
キリキリと胸を刺されるような瞬間が何度かありました。
那須高原には、福島空港からのアクセスが良く、
往復とも、福島空港を利用しました。
その、空港からほど近い福島県須賀川市でのことです。
須賀川市と宝塚市は、かつて牡丹の花の往来があったことから
震災後も交流が深く、私も昨年、下見の視察旅行も含めて2度訪ねています。
ですから、昼食に訪ねた名物「かっぱ麺」のお店でも、
ぶらりと立ち寄った芭蕉記念館でも、
どちらから?と訊かれて名乗ると
「宝塚ですか! 宝塚のみなさんには震災後には本当にお世話になって…」
とつづき、
「本当にありがとうございます」
「皆さんのおかげで、福島も頑張っています」
と深々と、頭をさげられるのです。
キリキリと、胸が痛みました。
昨年の2度の訪問でお世話になった方々のいる須賀川。
でも、正直それっきりとなっていて、今回たまたま訪ねたにすぎません。
このキリキリは何なのか。
「ありがとう」には値しないのに…というよりも、
たいへんな状況に放置されるなか、
本当は県外の人間にもっと別の言葉を向けたいだろう人たちに
「ありがとう」と言わせてしまっていることが、
ブーメランとなって、こちらにまっすぐうねり飛んでくるのです。
旅の最終日の福島空港。
帰路の飛行機まで時間があったので、土産店に入りました。
店内はがらんとしていて、客は私ひとりなのに店員さんはふたり。
30%オフの値札がつけられた、いわき産のトマトゼリーをひとつ買いました。
「ありがとうございます!」
袋はけっこうですよ、と言おうとしたら、小さなしおりを入れてくれて
「会津木綿のしおりです。お使いください」と。
今回、何度目かのキリキリがきました。
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