銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

巨大なぶろーち

2013年11月26日 | のほほん同志Aの日常
「わ」
「あれ?」
「それ、どしたん?!」

…と、今日、朝いちばんの注目を集めたのは
アフリカ帰りのうら若き?スタッフ。
いつも先輩諸氏から服装のことで、口やかましく注意されています。

シンプル、といえば聞こえはいいのですが、
どうやら本人のなかには「装うこと」に抵抗があるらしく、
化粧っ気なし、アクセサリーも一切なし。
無頓着、という言葉がぴったりかもしれません。

その彼女がコートを脱いだとき、目に飛び込んできたのが
ジャケットの胸元に光る巨大なブローチ!

どのくらい巨大かというと、
カブトムシぐらいあって、ゴロンと光ってて、
いや、それはあなたゴージャス系マダムでないと似合わないでしょう、というしろもの。

それを無印良品みたいな彼女がつけているわけで、
ちぐはぐというか何というか…。

目を白黒させる私たちを前に彼女、

「おかしいですか…? 
 私、きのうの添乗も、これつけて行ったんですけど」
「お客さんからも、何つけてんの?って口ぐちに訊かれました」
ですって!

あかんあかんと思いながら、爆笑する私。
あ~、朝から涙が出た!
(ごめんなさい)


でも、わかります。
自分に似合うものが分かるようになるには、
けっこう時間がかかるもの。
他人のほうがかえってよくわかるものです。

かくいう私もそうでした。
今より日韓関係がもっと良好で、韓国への添乗が多かったとき、
ソウルの骨董街で必ず駆け込んでいたジュエリー屋さんがありました。

デザインから加工から販売まで女性ひとりでやっている小さな店で、
こんにちは久しぶり、のあとに店をぐるりと一周し、
彼女に言うのはいつも同じセリフ。

「似合うのをひとつください」

すると彼女がオッケーと言いながらいくつか選んでくれて、
それはたいていの場合、私がひそかに目をつけていた目立つデザインのものではなく、
「へえ、これ?」と思うような、小ぶりでシンプルなもの。

でもいざ、つけてみると、とてもしっくりくるのです。


「大ぶりなのよりも、小さいほうがきっと似合うよ」

今朝、「カブトムシ大」をつけたスタッフにこう言いながら、
私も、ソウルで同じことを言われたなぁ…と思い出していました。


でも、うれしいです。

願わくば彼女がこれからも、
果敢に「装い」に挑戦しつづけてくれますように。

ばか笑いしてしまう私たちの、口の悪さと正直さにめげることなく。


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