銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

コミュニケーション能力?

2013年12月28日 | のほほん同志Aの日常
「私、コミュニケーション能力はあるほうなので」

2年前の面接の日、彼女はわたしに、ぬけぬけとこう言いました。

ほんまに、よくもまあ、ぬけぬけと!

…ま、これは、彼女自身が私のもとで働く2年間の中で
一番痛感していることでしょうから、
これ以上、苛めるのはやめておきましょう。

ただ、それを聞いたとき私は、
コミュニケーション能力だなんて、
けったいな言葉がもてはやされているんだなぁ…と
若者ぜんたいをとりまく状況が垣間見えて、うんざりしたのです。

コミュニケーション能力、という言葉がめざす世界として、
私がイメージするもの

それは、人間関係を円滑に、スムーズに、
どこまでもなめらかに、つるんと、
まぁ、愛嬌程度の摩擦やいざこざはあったとしても、
それはみんなが乗り越え、結束するためのツールであって
最終的にはみんな仲良し、ハッピーという感じ(偏見?)

それでいくと、無関心か正面衝突か叱責ばかりの私は
コミュニケーション能力ほぼゼロ、ということになるのでしょう。

でも、だいたい、「コミュニケーション」という
本来、心のおおもとから発生すべきものを
「能力」という技術で計ろうとするところに、
この言葉のムリがあるように思います。

最近はそこに
メールやツイッターやフェイスブックや
ネット周辺のいろいろなコミュニケーションツールが現れて
それが、より物事を見えにくくさせているような。


前置きがずいぶん長くなりました。
なぜこんなことをつらつら思ったかというと、
つい先日、こんな1日があったのです。

ある方からの郵便物が
長期添乗で不在中の私の机に置きっぱなしになっていました。
久々に事務所に戻ってきて開封したら、
そのなかには、あるお客様に渡してほしいと
急ぎのお手紙が同封されていました。
あわててカレンダーを見ると…今日ならぎりぎり間に合います。

そのまますぐに、そのお手紙をもってお客様のお宅を訪ねました。
でもご不在だったので、一言添えてお手紙を郵便受けに残して帰りました。

夕刻、お電話をすると、そのお客様はすでに帰宅されていました。
ということは、郵便受けの手紙ももうご覧いただいているはず。
よかった、間に合った…。

「すみません、わたし先ほどご自宅に…」と申し上げると、
そのお客様、「え、何のこと?」

なんとその方、勝手口から帰宅されたため、
郵便受けの手紙には気づいておられなかったのです。

う~ん…

そこで、思いました。
手紙もある、メールもある。
でも、相手に何かを伝えなければいけないときは
やはり、実際に会って話をしなければならない。
それが無理なら、せめて電話で声を聞かなければいけない。

その一件があった翌日、
私は意を決して、途切れそうになっていた、ある人に電話をしました。


たいせつなのは、コミュニケーションです。
不足しているのも、きっと、コミュニケーションです。

…というわけで、
ふだん添乗、添乗ですれ違いがちな私たちですが
昨日はスタッフ全員で忘年会でした。

コミュニケーション、取れた、のかな。


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