銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

ご報告 ~奥尻ムーンライトマラソン~

2014年06月25日 | のほほん同志Aの日常
今も、思い出すだけでうっとりします。

先々週、奥尻島のムーンライトマラソンに参加してきました。
(ハーフマラソンの部です)

奥尻島といえば、江差追分で知られる
北海道は江差の対岸に、ぽかりと浮かぶ小さな島。

きっかけは、2月だったか3月だったか、
お客様から旅のご希望のあがった奥尻島について調べようと、
奥尻観光協会のホームページをのぞいたことでした。

トップページにどどーんと出ていたのが、
「第1回 奥尻島ムーンライトマラソン」の文字。

「満月の夜、イカ釣り漁船の漁り火を見ながら、
 奥尻島の海岸線を走ります」

の文字にまずは心奪われ、

「夕方から走るので、女性の方も日焼けの心配はありません」

の一文も妙に説得力があって

最後まで読むか読まないかのうちに、
すっかりその気に。

一応ちらりとスケジュール帳を開いてみると、
どうにもこうにもなりそうもないスケジュール、でしたが
目をつぶって、もう、ままよ!とエントリーしたのです。

生涯2度目となる、そして20年ぶりとなる
「マラソン大会」エントリーでした。
(1回目はオーストラリアのゴールドコーストマラソン)。

楽しみにその日を待ちましたが…

島入りした大会前日、道内は発達した低気圧のため大荒れ。
交通機関は乱れに乱れ、JRは終日運休し、
奥尻の北に位置する礼文・利尻島へのフェリーも欠航つづき。

なんとか奥尻にはたどり着けたものの、
想像以上の寒さのなか雨に打たれてしまい、
どうやら風邪をひいてしまったようです。

翌日も大雨との予報で
楽しみにしていた月も見えないだろうし、
それよりなにより、帰れなくなるんではないか。
それはまずい、本当に、まずい。

もうマラソンやめて、明日のうちに島抜けしようかな…

思わず、そんな弱音も出ました。


そして迎えた大会当日。
予報に反して、なんとか空は灰色のまま持ちこたえています。
気持ちも、持ちこたえました。

そして、もらったゼッケン番号は、777!

もう、頑張りました。

なにせ、ただトロトロ走っているだけで、

「わ~すごい、いい番号だねぇ!」
「がんばってよ~」

と、島の人がぶんぶん手を振ってくれるのです。

家の前の路上に小さなイスを出して
ちょんと座っている、おじいさんおばあさんの
こんな会話も聞こえてきます。

「たまげたな~」
「こんなに人がいるの、奥尻始まって以来だぁ」

空は分厚い雲におおわれていたけれど、
ほんのひととき、雲の割れ目が夕焼け色にも染まり、
左手の海岸線にはイカ釣り漁船が並走してくれて、

ただ走るだけなのに、ほんとうに楽しくて、楽しくて、
最後の数キロは終るのが惜しくて淋しくて…。

で、見事完走!

これも島の方々の声援と、いただいた777の番号と、
「雨粒のなか走るもまたよし」と言ってくれた友人と、
それからそれから、仕事のやりくりでずいぶん助けてもらった
まわりのスタッフのおかげです。

一年分のラッキーと義理を使いはたしたなぁ~
…と思っていたら、まだありました。

マラソン大会終了後の後夜祭で行なわれた抽選会。
私のラッキー番号が、どうやら引き当てたようなのです。

奥尻島行きの往復ペア航空券を!!
(ただし、道内から)

ステージから高らかに私の名が呼ばれたのだそうです。

「兵庫県宝塚市から参加のAさん、おめでとうございまーす!!」

「Aさ~ん、あれ、Aさ~ん?」

…そのとき、精根尽きはてた私はとっくに宿に引き上げて、
全身にサロンパスを貼りつけ、布団に倒れこんでおりました。


今日、その航空券が届きました。
これは、島に帰っておいでということですね。

奥尻島の皆さん、ありがとうございました。
再訪、そして再会の日を楽しみにしています!


■奥尻島観光協会ブログ:http://unimaru.com/

↑「奥尻ムーンライトマラソン」の様子がUPされています。


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