銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

仲代達矢氏率いる無名塾「能登演劇堂」

2017年10月17日 | Hの生きる喜び、それは

今やインターネットで全国各地の情報が家にいながら手に取るように分かる時代
私の情報収集法は、Facebook
気になる場所や観光協会などに「いいね!」を登録していると
勝手に向こうから新しい投稿があるたびに届くようになっています

10月に入ってからは、各地の紅葉便りに、秋のイベントや祭典など
もりだくさんの情報が発信されており

北海道に始まった紅葉が、
「お、もうここまで到達したか」「今年はちょっと早いな」「あそこはまだかな」

など思いを巡らすきっかけにもなっています

そんな中、滅多に情報をアップしない「能登演劇堂」が先週日曜日に最新投稿を発信

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「肝っ玉おっ母と子供たち」 満席のお客様をお迎えし、初日の幕が開きました
11月12日までのロングラン公演です。
大自然の中でのお芝居は能登演劇堂でしかご覧いただけません。
ぜひご覧ください。
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能登演劇堂といえば、戦後日本を代表する仲代達矢氏が率いる無名塾との交流から生まれた劇場

私も2015年、ツアーでご案内し、満席だったため立ち見で後方で見学させていただきました

折しも、公演鑑賞日の数日前に、仲代達矢氏の文化勲章授賞が決まり
私たちが観る予定だったその日が、まさに授賞式!
舞台を第一に考える仲代氏は、授賞式を欠席し、その日も舞台に立たれたのです

最後列で観ていましたが、仲代氏の魂のこもった演技と叫びが聞こえてくるようで、心底震えました
観覧席も含め、異様な熱気に包まれていました

そして、この舞台の最大の特徴、舞台奥の扉が最後の最後に開き、
自然とステージが一体化し、仲代氏がその景色にとけこむようにステージから遠ざかっていったのが
印象的で、今でもその場面をよく覚えています

当時、仲代氏は82歳

つまり今年の舞台は84歳で迎えているのです
「身体の限界は分かっている
それでも、このブレヒトの「肝っ玉おっ母は生涯にどうしてももう一度
演じておきたい作品でした
この世界に生きる以上は役者をやらないと、倒れるまで
まだあと30本やりたい芝居がある」

今回の舞台を迎えるにあたって、そう語っておられたそう

仲代氏の言葉を借りるなら、
どうしても、もう一度、観ておきたい舞台があるとすれば
ここ能登演劇堂での無名塾の公演です

【期日】2017年11月1日(水)~2日(木)(1泊4食)
能登演劇堂「肝っ玉おっ母と子供たち」

◆概要◆

長く果てしなく続く戦争の中、幌車を曳いて軍隊に付き従い、戦況を睨み町から町へ行商して稼ぐ女商人・アンナ。女手一つ、三人の子どもの「肝っ玉おっ母」として戦火を渡り歩き、がむしゃらに生きるその逞しさ、やがて彼女たちを飲み込む、救いのない運命―。戦争の本質を描き出すベルトルト・ブレヒトのこの異色の反戦劇に、1988年、無名塾は挑戦しました。約30年を経て、今こそこの作品を、この母親役を、どうしても演じなければならない。

仲代達矢のその強い想いのもと、無名塾はひとつになり、命の重さと戦争の愚かさを伝える名作に再び挑みます。

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