銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

雨と雪月花

2017年10月29日 | のほほん同志Aの日常

雨が降るからこそ大地が潤い、植物も実り、
雲の割れ目から久しぶりにのぞく青空に心がふるえるわけで、
だからあまり雨を悪者にしたくはないのですが…。

それにしても、この秋は雨が多かった。
毎日雨ばっかり降っていた。
とくに、この一週間は。

10月のちょうど真ん中の1週間。
前半は箱根へ。後半は新潟へと、雨のなか行ってまいりました。

前半、箱根1泊2日の最大の見どころは、4年前にオープンした岡田美術館。
初めて伺いましたが、ここはスゴイ!です。



収蔵品の目玉のひとつが、喜多川歌麿による大画面の肉筆画「深川の雪」。
これは歌麿の「雪月花」三部作のひとつとされており、
長く行方不明だったのを平成24年に発見され、めでたく岡田美術館の収蔵品に。

三部作のうち、残る二作、「吉原の花」と「品川の月」は
明治期にアメリカのふたつの美術館にそれぞれ渡り、今にいたります。

今回の特別展は、タイトルに
「歌麿大作『深川の雪』と『吉原の花』――138年ぶりの再会」
とあるように、「吉原の花」をはるばるアメリカから迎え、
岡田美術館の「深川の雪」とともに展示、
さらには借りられなかった(失礼!)「品川の月」を原寸大の精緻な複製画に制作し、
三部作並べて公開するという大々的なもの。

話のスケールも大きいですが、絵も桁外れに大きくて、
たとえば「深川の雪」は縦199cm、横341cm。

そんな大作「雪月花」三部作がずらり並んでいるのですから…。

ほかにも青磁・白磁の常設コレクションがすばらしく、
思わず美術館の方を掴まえ聞いていました。

「岡田美術館の岡田さんって、何をしている人なんですか?」

答えは、

「もとはジュークボックス、今はパチンコ機器の製造メーカーの経営者です」。

へぇ~!


後半の新潟ツアーのメインは、
上越地方の海と山を見ながら走る観光列車、

その名も「雪月花」。






大きな窓一面に広がるはずだった妙高山は、雨雲のなかで残念でしたが…。





(日本海はばっちり!)

忘れっぽい私のこと、あと5年もすればこの雨の一週間は
雪と月と花、すなわち雪を月が照らし、梅も香る2月の記憶にすりかわっているかもしれません。





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