京都は、俵屋旅館にお客様をご案内しました。
今年一番の熱暑の日になりましたが、個人的には、夏の京都は好き。
せっかくなので、少しこだわった場所へお連れしました。
比叡山からの自然風、涼やかで、しばしほっと。
とはいえ、皆さんのお目当ては、本日のお宿「俵屋旅館」。
各々の時間をゆっくり過ごしていただけるよう、早々にチェックインしました。
添乗員の私には、敷居が高く、こちらも早々に退散したもので、
せっかくなので、お客様から感想をいただくことにしました。
早速お便りをいただきましたので、ご紹介します。
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今はすっかり町中の、しかし歴史ある俵屋旅館に初めてお世話になった。
勉強もせず予備知識も全くなく、という事が本音。
到着して案内された三階の部屋に、暫くして和服の姿。
礼儀正しい、本日のお部屋担当だと話されるご婦人が、
深々と畳に手をつき丁寧な挨拶を頂く。
私は、曲げられない足の為にやむなく腰かけたままの返礼をした。
いろいろ部屋の説明を受け、夕食を六時にとお願いする。
宿のすぐ隣にはマンションも出来ているが、しつらいに工夫されていて、
窓辺は、磨かれた総ガラスに八帖の間に明るい光が射す。
又、坪庭がそこに雰囲気良く作られていて、清々しく充ちていた。
床の間には、心惹かれる掛け軸に「意のある文字」と白桔梗が活けられ、
側には李朝の香炉が置かれていて、日本らしい和室の味わいがたっぷりである。
総て楚々として上品に!
勿論お料理はさすがと思うに至る内容。
きらびやかな品が並ぶのではなく
お料理に応じた器というか、気品に充ちた器に料理が盛られていて、
一品一品の料理は、どれもここ迄と感じる程、手間をかけた、
その心を感じる品々であった。
例えば、穴子の薄造りが主の鯛の横に用意されていても、
小皿にその下絵が透けて見える程の薄造り、
お皿の絵模様も料理に合わせたさすがのものであったし、
魚の薄皮まで手間をかけた一品になっていた。
総てがこれ以上というくらいに、手間が惜しみなくかけられていて
調理者の心意気を感じた。
お運びもさすがに尽きる。
一つの料理に満足できて美味しかったと、感じられたその間に、
そっと扉がひらき、次のお料理が運ばれ、
その間合いはさすがと、本当に驚かされた。
朝のお料理の主はやはり上品な湯豆腐から、
勿論、四角い桶に出汁が、別皿に、薬味が4、5種に。
焼魚は前夜に好みの魚を申し出たものが準備されて、
煮物等とみそ汁と共に、お替りもとたっぷりの漬物が、、、
帰宅の折は下足担当や、4人くらいの方が
角を曲がる迄、見送っていただき帰宅の途に。
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ありがとうございました。
ご参加の皆さんが一様に仰ったのは、
「ここは唯一無二、一人でゆっくりできる宿です。
でも、ここの良さがわかるのは、ある日ある歳からかも。じっくり寛ぎました」
はい、私には到底、縁遠く、わかる日もはるか彼方のようです。
こういう時代、あらためて日本の究極美を楽しむのも一興かも?
皆さんもいかがでしょうか。
添乗員としての完璧な案内は、もう習得しました。
◆夏季休暇のお知らせ◆
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17日(月)以降に回答させていただきます。
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