銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

「涛声」に学ぶ

2021年05月16日 | のほほん同志Aの日常

5月から取り組んでいることがあるのですが、早くも停滞気味。
気分転換にと、見たほうがいいだろうなぁと思っていた展覧会、
「東山魁夷 唐招提寺御影堂壁画展」へと足を伸ばしてきました。



本来、展覧会の会期は、4/24から6/6まで。
ところが翌日4/25からの緊急事態宣言で、美術館もいったんは休館に。
お蔵入りかと心配しましたが、、、5/12からは開館へ。
展覧会が再開されて、初めての週末ということで、
雨のなか、大勢の方が足を運ばれていました。

はぁあ…。
行ってよかったです。

実は、何も分からないくせに、東山魁夷はそれほど…と思っていました。
なんでしょう、まぁ、ゴッホとか、田中一村が好きなことの裏返しのような理由です。
生前からとても評価されていた方なので、う~ん、幸せな人生だったんだろうなぁ、と。
芸術家たるもの、不幸であるほうがホント、みたいな。

そこのところは、いまだよく分からないのですが、
でも今日、目の当たりにした唐招提寺御影堂の障壁画、
なかでも「涛声」に圧倒されたことだけはたしかです。



16面の襖絵に描かれているのは、波と岩、そして一本の松だけ。
なのに、この構成のバランスはどうでしょう。
本当に、冬の海が目の前にあるようでした。



でも、本当に圧倒されたのは、16面の襖絵ではなく、
それを描くために、画家が準備した、5分の1のサイズの下絵スケッチでした。

細長い紙に、方眼紙のように緻密な線を引き、そこに
波しぶきや水の揺らめきのひとつひとつ、岩の陰影までを、丹念に描いているのです。

まさに、設計図。

この作業なくしては、絶対に、本番の16面の襖絵には
取り掛かれなかったのだろうということが
よくよく伝わってきました。

というわけで、こちらも設計図をちょっと手直し。
ん、よくなったかも。
一歩後退、二歩前進となりました。

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