いつぶりでしょうか？
ゴソゴソ、机の引き出し奥にしまいこんだバッジ。
名前が書かれたネームバッジです。
これまた久しぶりに袖を通したスーツのジャケットに付けてみました。
それらしくなったところで、いざ。
と、向かった先は…気合いを入れて自治会旅行の添乗に出ました。
いつものサロン旅とは異なり、人数を数えて、旅程を管理する。
添乗員の仕事はそもそも、これですが。
まぁ、そこは今回スルーして。
大型バスで、知らないお客様ばかり、会長さんとか役員さんとか、
そんな呼び名も自治会旅行ならでは。
少し緊張感もあって、終始かしこまっている自分も新鮮です。
お昼の宴会ではお酒が進み、どんどん時間が押していきます。
ビンゴゲームもちゃんと盛り上げ役の方がいて、
私はただボタンを押せばいいだけ、これは楽ちんです。
不思議ですが、
半日も過ごせばなんとなく皆さんの立ち位置もわかってくるのも面白い。
さて、旅も後半、最後の訪問地「黒潮市場」でのこと。
一人のお客様が声をかけてこられました。
「もしかして銀ステさん？」
訊くと、ずいぶん前に、当社でハワイや、北海道や、行ってくださったとのこと、
たまたま今日は地元の自治会旅行に参加して、
私の顔を思い出してくださったようです。
何年ぶりでしょう。
そういえば、最後の海外旅行だからと、
当初のスタッフから使い古したスーツケースを借りて旅に出られたように。
帰国後、そのスーツケースが古いなりの活躍？(車輪が回らず重かった)で
「やっぱり新しいの買っていけばよかった」
そんな感想をいただいたことを思い出しました。
コロナもあって、長らくお会いしてなかったお客様。
小さくなられました。
まさか、巡りめぐって自治会旅行で再会するなんて。
考えてみれば旅の記憶はお客様の人生の一場面。
そこに銀のステッキがあるなんて、ちょっと嬉しいではないですか。
ご一緒する機会が無くなっても、お客様それぞれの記憶に残っていく。
旅はそういうもんですね。
秋の自治会旅行は、いつもと違う発見がありました。
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