「ごめん、やっぱり、こっちがメインかも」
最終日、祭り会場で、お客さまがそう仰いました。
4年ぶりの復活となった、長崎くんち初日、諏訪神社の観覧席でのことです。
ぎっしり埋まった観覧席。
その桟敷席の一画で、身を寄せ合いながら、こちらをふりかえり、
「やっぱり、くんちがメインやね。認識を改めたわ」と。
なんのことかというと、今回のご参加は6名。
出発時、皆さんのお目当てはきれいに分かれていて、
ひとつは、伊万里から佐世保までを結ぶ松浦鉄道。
鉄印帳にも加盟しており、日本最西端の駅、「たびら平戸口」にも降り立ちます。
それをメインにご参加いただいた、「鉄印帳」の旅友さん3名。
そして、祭り大好き! もちろん長崎くんちがお目当てです!という方が3名。
なんとか6名さん揃っての催行ということで、長崎くんちに無理やり(?)、
鉄印帳の松浦鉄道をひっつけた企画者としては、やれやれ…というところではあるのですが。
鉄印派さんの「くんちは、おまけみたいなもん」というお声には、
「えー、それはあんまりです!」と叫んでしまっていたのでした。
それに対しての、「ごめん、前言撤回、こんないいお祭りだったなんて」のお声。
やれやれ…と、再び安堵しました。
ともあれ、くんちの素晴らしさ、写真だけで伝わるでしょうか!?
栄町による「阿蘭陀万歳」。
本石灰(もとしっくい)町による「御朱印船」。
モッテコーイ(戻ってこーい)、モッテコーイ!
アンコールの声が、会場いっぱいに響きます。
そして、トリを務める万屋町の「鯨の潮吹き」。
なんと鯨の中には、人とポンプが入っていて、勢いよく水を吹き出します。
ずぶぬれになって引き回す18人の根曳き衆。
モッテコーイ!と声をかけるのもためらわれるほど、最後は汗と水とで、ずぶぬれに。
さて、早朝7時からの祭りが終わると、そろそろお腹の虫が。
ここはやっぱり長崎名物、吉宗(よっそう)の茶碗蒸しです。
開店前で、すでにこの行列。
でも、無事、ありつけました。
そして、初めて知りました。
吉宗があるのは、万屋町。
ついさっきまで手に汗握って見守った、「鯨の潮吹き」の踊り町だったのでした。
モッテコーイ!の響きがどこからか。
長崎。また戻ってきたいです。
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