ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅        遠い道・・・・・11

2013-12-07 | 4章 遠い道・逃亡

 逃亡計画・・・2

1月6日(土) ネパール休日
1月7日(日) この2日間はなにも出来ない。カトマンズに置いていた荷物の整理をする。日本へ持ち帰るものは日本円と約150gの金それとノート類だけだ、残りはスンダルに保管してもらう。
1月8日(月) カトマンズ出入国管理事務所へ行きビザ発給の手続きをする。今回の逃亡で最も重要な問題点がここにある、とぼくは思っている。盗難にあったとするパスポートに記載されているビザ番号と入国場所の確認である。ビザ発給記録と入国記録が確認されなければ管理官は新しいビザの発給に難色を示すだろう。この問題点についてぼくは何度も考えてみた、がまだ解決していない。これが解決しない限り今までの苦労は何の意味も持たない。
一、ビザ発給記録の照合
ぼくがカトマンズでパスポートを盗まれたとしても、ネパールへの入国ビザをどこかで収得しているはずだ。ビザがなければ入国はできないのだから。インドから入国したのであればデリーにあるネパール大使館か、もしスノウリの出入国管理事務所でビザ収得手続きをしていればそこに、そのどちらかに記録は残っているはずである。スノウリの事務所からビザと入国記録は定期的にカトマンズの事務所に送られてくる。急ぎであれば電話で確認ができる。どこに連絡してもぼくのビザは確認されない。最後のネパール滞在ビザは95年6月末、外国語学校の1年間学生ビザで有効期限は既に切れている。
二、入国記録の確認
カトマンズ空港から入国していれば確認は簡単だ。インドから陸路で入国できる国境は数ヶ所ある。記録は全てカトマンズに送られてくる。どの入国記録を調べてもぼくの記録は残っていない。まずいな、どうする。ネパールだから粘ってバクシシで何とかなるかもしれない、が分からない。大使館はどういう態度を取るだろうか、これも何とも言えない。デリーを出発して15日間は100パーセント安全だと考えている。それだけの時間があれば何とかなるだろう、失敗したらぼくに運がなかったということだ。
コメント
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