インプラントの現状分析、歯科専門雑誌クイントの記事を読んで

ようやく歯科の雑誌の中でもオピニオンリーダーであるクイントの最新号で、インプラントの現状に対して問題提起が為されました。
専門家諸氏には是非読んでいただきたい内容です。

そこで語られている内容で、非常に印象深かったのは親知らずとかの難しい抜歯を大学病院へ依頼する事が増えているが、サイナスリフトとかのインプラント関係の骨造成手術とかの依頼が案外増えていない事です。

その原因として考えられるのが、医業収入としての点から、難しい割りに実入りが少なく問題とかも生じ易くて大変な処置は大学病院に押し付けて置いて、サイナスフトとかの骨造成の手術は難しいけれどその分の実入りも大きいので、依頼してこないのだろう、と言う内容でした。

更には、その実例として出されている症例が、例の如くサイナス上顎洞内にインプラントを落とし込んでしまって、取り直す手術を依頼して来ているレントゲン写真が載せられていました。

インプラント業界は今混沌としてしまっていて、本当の実力を持っている本物のDRが何処にいるのか、患者さんは惑うばかりと言う私の指摘が見事に的中していると言えるでしょう。

やはり専門的に成るインプラント治療は、専門的に訓練を受けて、トレーニングを積み経験を重ねて来ているDRでないと危険極まりないのです。

今安易に経営改善の為に、コンサルタントによってインプラント治療がDRに勧められている時代です。

巻き込まれる患者さんは、気の毒と言う他ないでしょう。

私のお勧めは、歯チャンネルなどのまともなサイトで色々学んで、その上で自分の足、努力でDRを探す事です。

世の中が目茶苦茶な時代では、自助努力が一番重要になる。
このルールは何時の時代でも不滅なのでしょう。