大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

インプラントの恩師、今間先生の思い出4

2009年05月31日 | 日々のインプラント臨床の話
今間司先生は、41歳の若さで肝臓癌に倒れました。
私とは5歳違いで、その時私は36歳でした。

入院していた事は知っていましたが、又元気に帰って来てくれる、と信じていてお見舞いにも一度も行きませんでした。
しかし、奥様に元気な姿のまま記憶に焼き付いている方があの人も喜ぶでしょう、と言って下さったので私はその事では後悔はありません。

あの日の事は、今での鮮烈に覚えています。
特別養護老人ホームに往診車で歯科治療に伺う仕事をしていた日で、記憶が合っていれば金曜日だったと思います。
往診車に備え付けられている携帯電話に仕事が終了した時に、本部から急に電話があり、いつもの事だろうと思っていたら、電話に出た衛生士が青褪めた顔をして私に訃報を告げたのです。
先生、今間先生が今朝亡くなられたそうです、と。

私には信じられませんでした。
そんな馬鹿な、と言う感じで、私も血の気が引いて目の前が白くなってしまったのを覚えています。

それから、普段勤務している市川診療所に問い合わせて、本当だと言う事実を知り愕然としました。
目標、何時までも憧れる凄い存在が急に目の前から消えてしまったのです。

小田原で行われた告別式には、法人のDR全員で参加しました。
患者さんも駆け付けて来て、涙ながらに思い出話をしました。
その患者さんは、西台の診療所更には先生の移動に伴って赤坂の診療所へと移動して見事に治療を終了していた方でした。

西台にいた頃、私のその方の治療を拝見していましたので、その方の難しさは良く知っていました。
その当時のレベルでは計り知れないようなハイレベルの治療で、GBR骨造成、歯肉の治療をして審美的解決を見事に成し遂げている治療でした。

今間先生は、その方の治療は終了されていたのです。
凄い事されるなー、と患者さんの治療部位を見せていただいて、改めて凄い方を亡くしてしまった、と思い知らされました。

今間先生の成し遂げられて来た仕事の凄さは、今でも語り草と成っています。
今でも法人当時から付き合いの深い先生と話して、凄か先生やったねーと言い合っています。

あそこまでの先生は私自身は空前絶後だと信じています。
時代を超越して存在した、夢物語を聞かせてくれて、誰よりもその実現に野心を燃やされていました。
ご存命であったなら、今の私の仕事を褒めてくれるのか、叱られるのか・・・

やるじゃねえか、でもまだまだ甘いな、と評される気がしてなりません。

言うの日にか、完全に降参した、松チャンの勝ちだと言っていただけるように、後を安心して任せられる弟子と言っていただけるように、これからも頑張りたいと思います。

いつまでも、空の上から見ていて叱っていただきたい、それが本音です。
届くか届かないか、生涯賭けての道なのです。

合掌

今日の東京新聞のこちら特報部は必見でしょう。歯科業界の実情を紹介しています。

2009年05月31日 | ニュートンドクター見て下さい。
今日の東京新聞のこちら特報部、我々の業界にとってとても有り難い記事で、知られざる歯科業界の実態を赤裸々に紹介してくれています。

歯科業界は今のままでは間違いなく壊滅する事でしょう。

ワーキングプアが言われるような開業歯科医の世界。
これが実は本当に現実なのです。

しかし、患者さん達は歯科開業医と言うと、殆どの方が今でも不況下でも患者さんが絶え間なく来てくれて不況とは無縁と信じていますが、これは全くの勘違いなのです。

それどころか、患者さんは不況下でまず医者、歯医者への受診を我慢してしまうのが現実です。

今回取り上げられている先生は地方都市の先生ですが、23区内の医院等はもっと悲惨な状況に成っていると良く聞きます。

今回の記事でも指摘されていますが、こう言った状況打開の為に自費の治療、インプラントやホワイトニングに取り組まれる先生が増えて来ているそうですが、これに関しては私のいつもの指摘どおりに、今更始めてのレベルでされてしまっては、残念ですがかなり危ないと申し上げるしかないでしょう。

こんな事を続けていたら、歯科医療が崩壊してしまう、と記事は鋭く指摘しています。
何しろ歯科の保険診療は20年間据え置きどころか実質では下げられているのです。
今の世の中、値段が20年前と変化がないのは卵とかバナナ位ではないでしょうか?

こんな事でやって行ける筈がない、海外平均と比べて4分の1とも言われている歯科医療点数改正を訴えています。
せめて、失われた20年間の物価スライド位は点数改正をして欲しいと、私も思います。


今回の紹介されている先生は昨年の年収が445万だったそうです。
医師の平均と比べると半分以下となるのです。

同じように国民の健康に寄与している職業であり、現在では口腔の健康が体の健康にもかなり影響を与えていると判明しているのに、真っ当に患者さんの為に働いていて、これでは遣り切れない事でしょう。

インプラントとかに踊っている、溺れている所だけを見ていると景気が良いように見えるのかも知れませんが、これは全く本質を得ていない、と言う事なのです。

歯科業界はこのままでは頓死です。
このままでは最終的に迷惑を被るのは国民であるのは間違いのない事でしょう。
その事を東京新聞は大きく記事にしてくれました。

皆様にも是非読んでいただきたい、と切に願います。

早くスムースに治せるインプラント治療とは

2009年05月31日 | 即時MI審美インプラント治療の話
インプラント治療の最大の難関は、骨とのくっ付き具合の判定です。
インプラント植立してすぐに仮歯を付ける即時荷重インプラント治療では、手術時にインプラント植立が35N以上と言う強い植立時の力が掛かる状態で植立出来て、ストローマンインプラントSLA12mm以上のインプラントが植立出来ている場合、手術終了時に綺麗に歯が入ります。

このままインプラントが何事のなく揺れずにいる状態が保たれれば、6週間後にはセラミックの歯が入る事も十分に可能になるのです。
これ以上のスムースな治療の進み方は、現時点ではまず有り得ません。

さて、ではこの判定、手術時点から本歯のセラミックの方を取るタイミングがとても重要なのですが、これがインプラント医を以外に迷わせるのです。
何故なら外見上では殆ど判定出来ないからです。

昔は一般的に打診してカンカンと言う良い音がすれば大丈夫と言う判定でしかなく、後は手術から下顎でなら2ヶ月以上、上顎なら4ヶ月以上経っている事、と言う曖昧な基準しかありませんでした。

私自身も何も知らなかった頃は非常にどきどきしながら、最終的なアバットメントの取り付け、型取りをしたものです。
そんな時、11年前熊本の添島先生からご教示いただいたのがペリオテストで、この機械で判定すると良いと教えていただきました。

その当時ですから、かなり高価なものでしたが先生の教えで私は導入しました。
そして、それが即時荷重への道を助けてくれたのです。

即時荷重して仮歯が入っている状態で、手術後1ヶ月経った時にペリオテストで測定して仮歯の上から+5以下のデータが得られた時には、ほぼそのまま最終的なアバットメント取り付けと型取りの予約を取って貰って大丈夫だと言う結果が、今では分かってます。

当然、慎重な扱いがとても重要ですが、ストローマンSLAインプラントが1ヵ月後仮歯のプラスチック上からでも+5を下回るデータなら、そこから先は骨とインプラントがくっ付く方向だけに進む、そんな感じを持っています。

今ではペリオテストで刺激を与える事が骨との反応を良くして治るのが早くなる、と言う説を唱える方まで出て来ている位ペリオテストは、インプラント治療にはなくてはならないモノとなっているようです。

即時荷重で手術したその日から綺麗な歯が入り、1ヵ月後のペリオテストでの判定で最終治療への判定が出来る。
これ以上のスムースなインプラント治療の進み方は、まずないでしょう。

インプラント治療医を選ぶ時の選択として、以上の事を覚えていていただくと良いと思います。