大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

今日も出張インプラントオペです。

2009年05月23日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話
本日も朝から出張オペで、出ています。

いつものように、上顎の審美部位から大臼歯までの一回切りで全て終わらせるオペです。


上顎の審美部位はたいていの場合、骨の厚みが薄く植立が極めて困難です。
又、大臼歯部は上顎洞があることで危ない部位で、今回の方などもレントゲンでは皮一枚と言う状況です。


こう言う場合、骨造成して何回にも分けてやるのが普通ですが、私に来る依頼はMIでして下さい、と言うハードルのかなり高いものです。

勿論、事前に歯科用CTで十分に診査診断し、患者さん、依頼DRの望みを叶えます。


こう言う仕事すればするほど、専門家でないとインプラントオペしてはいけないな、と思う私です。

安易に風潮が広まりつつある今、注意を喚起したいと思うのです。

歯周病があるインプラント治療患者さんでの問題

2009年05月23日 | 日々のインプラント臨床の話
歯周病治療で歯を失いインプラントになる方の問題に、即時荷重インプラントして成功して咬合負担域が増える事で、歯周病の方の経過が良くなり歯周病治療とか次のインプラント治療のモチベーションが下がると言う事が時にあります。
つまり、歯周病で歯を数本失うのですが、抜歯と同時にインプラント即時荷重MI治療で綺麗な仮歯が入り、咬めるように成り出すと、他の部位の治療のやる気が急に下がる方がいるのです。

当然、歯周病治療はインプラント治療において必須ですから、初診から一所懸命にして行きます。
そうなると歯茎の状態も改善し、状況が良くなった所で残せないと判断している一番悪い部位の抜歯とインプラント植立治療、仮歯装着治療となります。
そうなると、初診時よりもとても状態が良くなった、と患者さんは感じる為に、そこから後の治療に進むのにもう良いかもと思うのです。

しかし、これはとても危険な事なのです。

初期治療をした事で、当然歯周病の状況は改善されますが、残念ながら深いポケットの奥にある歯石とか炎症とかはちゃんとは取りきれていないのです。
要するに、歯周病の表面だけが治っているように見えているだけで、本当の悪い所、今後とても危なくなるであろう原因は残したままになってしまうからなのです。

そうなるとせっかく良くして治した所が、又骨とかの破壊が再発し、次に症状が出る時には最初よりも必ず悪くなっているのです。
患者さんは、一時の快適さに味をしめてしまい、もう大丈夫と油断をしてしまうのですが、これがとても危ないのです。

これは実は、私自身が苦い経験をしてきた過去からの教訓なのです。
なので、それを是非他山の石として聞いて欲しいのです。

歯周病は根本となる原因をちゃんと取り切り、出来る限り再生治療をして、これからは壊れ難い状況にまで治し、その上でメインテナンスでその良い状態を維持し、1~2年経たないと本当には安心出来ないのです。
言い換えると治したての綺麗に見える組織は、まだ実は未熟であり、良くなったと思えるようでも病気の再発に対する抵抗力はまだまだ弱いのです。

これは当然、即時荷重インプラント治療している骨とか歯茎にも、悪い影響を凄く与えます。
せっかく上手に行っていたインプラントまでもが危ない状況に成りかねないのです。

なので、このブログを読まれている患者さん達には、少なくとも治す時にはしっかりと徹底的に治し切る事、油断こそが大敵である事、用心深く治って来ていても気を緩めないで確かめる事を強くお勧めします。

お腹の中を切る手術の必要な病気の場合、絶対に取り切る事を目指すのと同じで、歯周病もお口全体が一つで取り切る事を目指さないといけないのです。
それが、お口の場合、歯が1本1本だったりする為に、患者さんは別々に考えてしまうのですが、そうではないのです。
お口の中全体で一つ、この認識をしっかり持って下さい。

心からお願いします。

治療が終了すれば、わたしの言っている事の意味が本当に分かるのでしょう。
途中途中では気が緩みがちになるでしょうが、治す時には徹底的に治す、その心構えこそが一番重要なのである、と言う事なのです。