
“今までに見たことが無い”というと大げさだが、知らない植物に出会うと楽しい。写真に撮って名前が判明すると更に嬉しくなる。鮎川沿いに県道を歩き、ニセアカシアの花の香りに酔っていた時、崖で見つけたのがこの花。何回か手持ちの図鑑で調べたが判らなかった。別の黄色の花の植物名を調べていて、偶然に見つけた。図鑑に載っていたが、小さくてイメージも少し異なっており、見落としていたようだ。
「ジャケツイバラ」はマメ科のツル植物。ジャケツイバラ科とする分類もある。木の丈は2メートルほどで高くならないようだ。写真を撮ったのはもう3週間ほど前のことだが、見つけた瞬間は園芸種と思った。鮮やかな黄色の花、木本には黄色の花は多くない。葉はサンショウやニセアカシア、コマツナギ、フジなどに似ている。花は総状花序で上に向いている。
枝には鋭い棘がある。ツル性とされるが、ほかの木に巻きついて伸びているという感じは無い。「蔓が蛇の絡む姿に似ているのでこの名が付いた」と説明されていたが、私にはそんな感じは受けなかった。木に咲く黄色の花が珍しかったのと、似ている木はいっぱい見たが皆違っていたこと・・などが印象的だった。
どの部分とかは書いてなかったが、下痢止めや駆虫剤などに使われる薬効もあるようだ。