啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「エビネ」

2011-06-10 09:17:05 | 山野草

この植物も絶滅危惧種2類に登録されている。ラン科の植物は花が美しいことから乱獲されるケースが多い。1週間ほど前、藤岡市民の憩の場“庚申山総合公園”の遊歩道沿いにラン仲間“キンラン”を一株見つけた。2日前、同じ場所を散歩した。カミさんが覚えていたその場所にキンランは無く、明らかに掘り起こしたことが判る盗掘の跡が残っていた。止めてください。写真のランも、キンランほどではないが、自生しているのを見かけるのが少なくなっている。

「エビネ」はラン科エビネ属の常緑多年草。図鑑によると、エビネ属は国内に20種ほど自生しているという。仲間同士で交配し、同一種でも花の色や形など変化に富むことからブームとなり乱獲(盗掘)が進んだのだという。私には、花が美しいと言うより“変わった花”と言う感じがする。この個体は赤城自然園内でのもの。トキの島の里山、野反湖の周辺などでも見かけた記憶がある。

地下の部分の根茎が連なって横に並んだ姿を海老に例えこの名がついているという。漢方では、その根の部分を煎じて飲むと解熱や扁桃腺炎に使うそうだ。
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