啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「オオヤマレンゲ」

2011-06-05 08:50:18 | 山野草

以前から一度は見てみたいと思っていた「オオヤマレンゲ」(大山蓮華)をようやく見ることができた。残念ながら、山の中で自生しているものを見つけたのではない。赤城山麓の渋川市赤城町(旧・赤城村)にある「赤城自然園」でのこと。昨年ここを訪ねた時、5月下旬に咲くことを知った。同園に2回電話し「まだ咲かない」「蕾です」の返事。3回目で満開を確認し、ようやく出会うことができた。

「オオヤマレンゲ」はモクレン科の落葉低木。木の丈は3-5メートルだが、横に広がっている。濃い緑の葉に包まれ花径が7-8センチの優雅な白い花をうつむき加減につける。花芯に付く赤系のオシベ、黄色のメシベの強い色を溶け込み静かに咲いている。

写真でこの花を知っており、蓮の花に似た優雅さから“深い山の中に咲く、蓮に似た花”からこの名が付いたものと勝手に思っていた。ネットの書き込みの一つに“大和(奈良県)の大峰山にある蓮花の意味”とあった。こちらが正解なのだろう。ホオノキとの雑種のウケザキオオヤマレンゲやオオバオオヤマレンゲなど近種があり、庭木など栽培されているようだ。
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