
自由な時間がたっぷりあるだけに、梅雨の今に時期は“晴れたら登る”のが私のやり方。昨日は微妙な天気だったが、7月下旬の聖岳登山に向けた足慣らしと、雨が降ったら雨具装着の勉強と割り切った。大分前の話だが、友人とこの山に登る計画で出掛け、志津側から登る予定だったが、登山口が見つからず断念したことがある。今回は山王帽子山経由で出掛けた。
「太郎山」(2367メートル)は日光の男体山の北側にある山。戦場ヶ原の北東にある光徳から、志津林道を経由するコース、奥鬼怒林道の山王峠付近から入るコースがある(この中間を行くハガタテ道は閉鎖中)。前回の失敗もあるので、歩行時間は片道1時間程度長くなるが、展望が良さそうな山王峠付近から登った。
太郎山の案内板から登山道に入る。いきなり急登が続き、カラマツ?など針葉樹林に囲まれ、展望も熊笹以外の植物もゼロ。先行していた4人のグループを抜く。45分で「山王帽子山」(2077メートル)。写真を撮り、水分を補給してスタート。今度は急な下りが続き、帰りの登り返しが思いやられる。

「小太郎山」(2328メートル)に近付くとシャクナゲの花が登山道に落ちていた。コイワカガミも多い。小太郎山への登りもかなり厳しかった。ミヤマキンバイ(?)の黄色い花が満開。太郎山の山頂が目の前に近付いてきた。

小太郎(太郎山西峰)から尾根道に入る。南側が絶壁でドキッとするヤセ尾根もあった。この辺には名前の知らない白い花やミヤマカタバミ、コケモモ、ヒメイチゲなど花がいっぱい咲いていた。ゆっくりと時間をかけ、写真を撮りながら山頂へ。3時間5分で到着。山地図の想定時間より25分早かった。今日は快調だった。
山頂ではやや雲があったが、日光白根山の勇姿、南の男体山や戦場ヶ原、東の大(小)真名子山、北の燧ケ岳など展望もとれた。岩陰でランチとコーヒータイムにゆっくりと約1時間。急に湧き上がってきた雲に促されるように山頂を後にした。